渡辺道明

渡辺 道明

1967年4月14日、千葉県に生まれた渡辺道明は、日本の男性漫画家です。血液型はA型。現在は自身が代表を務める有限会社スタジオロードライトを拠点に活動しています。

来歴

渡辺道明氏のキャリアは、1988年に第22回新人コミック大賞にて才能を認められ入選を果たしたことから始まりました。これを機に小学館からプロの漫画家としての一歩を踏み出します。

その名を広く知らしめるきっかけとなったのは、1990年にエニックス（現スクウェア・エニックス）が主催したエニックスファンタジーコミック大賞です。ここで応募作「ハーメルンのバイオリン弾き」が見事大賞を受賞。翌1991年4月号から、創刊間もない『月刊少年ガンガン』にて同作の連載がスタートしました。

「ハーメルンのバイオリン弾き」は、その独創的な世界観とキャラクターが読者を惹きつけ、足掛け10年にも及ぶ長期連載となりました。この期間、『月刊少年ガンガン』は黎明期であり、「ハーメルンのバイオリン弾き」はその人気と連載期間の長さから、同誌の初期を支える柱の一つとしての役割を果たしました。

2001年2月号をもって「ハーメルンのバイオリン弾き」の本編連載が終了した後も、渡辺氏の創作活動は続きます。2002年3月号からは同じく『月刊少年ガンガン』にて「PHANTOM DEAD OR ALIVE」を連載開始し、2004年2月号まで発表されました。

その後、活動の場をポプラ社の『プレコミックブンブン』へと移し、2004年10月号より「ラッキーナイトカスタードくん」を連載。この作品は2007年1月号まで掲載されました。

再びスクウェア・エニックスの雑誌に戻り、『増刊ヤングガンガン』に「ハーメルンのバイオリン弾き 外伝 それから…」を発表した後、さらに『ヤングガンガン』本誌にて、代表作の続編となる「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」を2008年3号から2011年21号にかけて連載しました。

近年の活動としては、自身が設立した個人事務所である有限会社スタジオロードライトを基盤とし、再び代表作「ハーメルンのバイオリン弾き」の世界を描いています。2013年7月1日からは、そのさらなる後日談にあたる「続ハーメルンのバイオリン弾き 愛のボレロ」を自身のウェブサイトで配信する形で連載しており、現在も精力的に創作を続けています。

作品一覧

ハーメルンのバイオリン弾き
『月刊少年ガンガン』1991年4月号 - 2001年2月号連載（エニックス）
単行本 全37巻 + ガイドブック全1巻
ハーメルンのバイオリン弾き 外伝
『フレッシュガンガン』1994年秋季臨時増刊号掲載（エニックス）
読み切り作品
PHANTOM DEAD OR ALIVE
『月刊少年ガンガン』2002年3月号 - 2004年2月号連載（スクウェア・エニックス）
単行本 全8巻
ハーメルンのバイオリン弾き 外伝 それから…
『増刊ヤングガンガン』vol.2 2007年11月30日掲載（スクウェア・エニックス）
読み切り作品
ラッキーナイトカスタードくん
『月刊プレコミックブンブン』2004年10月号 - 2007年1月号連載（ポプラ社）
単行本 全3巻
サスケ剣風録
『月刊少年ガンガン』2007年7月号掲載（スクウェア・エニックス）
読み切り作品
ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜
『ヤングガンガン』2008年3号 - 2011年21号連載（スクウェア・エニックス）
単行本 全8巻
続ハーメルンのバイオリン弾き 愛のボレロ
作者ウェブサイトで2013年7月1日より配信連載中
単行本は林檎プロモーションより刊行（2021年9月現在 既刊17巻）

師匠

漫画家として、以下の先生方に師事しました。

あおきてつお
島本和彦
寺沢大介
窪之内英策

アシスタント

渡辺氏の制作を支えたアシスタントには、以下の方々がいます。

かわせひろし（「PHANTOM DEAD OR ALIVE」では川瀬浩名義で原案協力も担当）
溝渕誠
きのした順市
佐々木少年

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