渡邉博幸

渡邉 博幸 (わたなべ ひろゆき)

渡邉博幸は1970年6月29日生まれ、神奈川県横浜市で育った元プロ野球選手であり、現在はコーチとして活動しています。彼は内野手および外野手としてプレーし、右投げ右打ちのスタイルが特徴です。安定した守備とユーティリティープレイヤーとしての能力を持つ彼は、多くの試合で重要な役割を果たしました。

経歴

現役時代

渡邉は日大藤沢高から日本大学へ進学し、大学野球界でその才能を発揮しました。彼の在籍中には、プロで同僚となる落合英二をはじめとする優れた選手たちと共に競い合い、実績を残しました。特に4年生の秋にはチームをリーグ優勝に導く貢献を果たし、大学野球の舞台での成功を収めました。

1995年のドラフトで中日ドラゴンズから指名され加入。彼のプロ入り初年度から活躍し、特に1999年には読売ジャイアンツとの試合でサヨナラ安打を決めるなど、その存在感を印象づけました。後期の2004年からは、落合博満新監督にその守備力を高く評価され、一塁手として多くの試合に出場しました。その年には、初のゴールデングラブ賞も獲得し、チームの優勝に大きく貢献しています。

しかし、2005年には他の選手の加入により出場機会が減少しました。それでも守備固めとして重要な役割を果たし、6シーズン連続で100試合以上の出場を記録しました。最終的に2007年には出場機会が減り、引退を決意しました。

引退後

引退後の2008年には中日ドラゴンズの球団職員として動作解析室に入所し、戦力分析を担っていましたが、同年末にはその部門が廃止されました。2009年からは育成コーチとしての活動にシフトし、その後も二軍内野守備走塁コーチや一軍内野守備走塁コーチなど、さまざまな役職を歴任しました。

2012年には再び一軍のベンチに戻り、三塁ベースコーチや一塁ベースコーチに就任し、指導者としてのキャリアを築いていきました。2018年のオフにはスコアラーとして裏方に回りましたが、2020年にはコーチに復帰し、2023年からは育成野手コーチを務めています。

人物

渡邉の愛称は「ナベ」であり、彼の人柄や努力は球団内外で広く知られています。大学では真面目な学生活を送りながらも、身体面では社会人時代に体重管理に取り組むなど、プロ選手としての資質を磨いていました。彼の経歴はプロ野球選手としてだけでなく、その後の指導者としてのキャリアにも引き継がれ、多くの選手たちに影響を与えています。

詳細情報

表彰

• - ゴールデングラブ賞：1回（2004年、一塁手部門）

記録

• - 初出場：1996年9月28日、対ヤクルトスワローズ
• - 初打席・初安打・初打点：1996年10月2日、対広島東洋カープ
• - 初先発出場：1997年8月21日、対広島東洋カープ
• - 初本塁打：1999年7月4日、対ヤクルトスワローズ

背番号

• - 5（1996年 - 2007年）
• - 77（2009年 - 2018年）
• - 76（2020年 - 2021年）
• - 85（2022年 - ）

登録名

• - 渡辺 博幸（わたなべ ひろゆき、1996年 - 2002年）
• - 渡邉 博幸（わたなべ ひろゆき、2003年 - 2018年、2020年 - ）

もう一度検索