渡邊信利

渡邊信利（わたなべ のぶとし）は、1939年（昭和14年）9月26日に生まれ、2016年（平成28年）3月24日に逝去した、日本の元陸上自衛官です。最終階級は陸将で、第25代陸上幕僚長を務めました。

生い立ちと初期のキャリア

福島県出身の渡邊信利は、1962年（昭和37年）3月に防衛大学校を第6期生として卒業しました。その後、陸上自衛隊に入隊し、1973年（昭和48年）7月に3等陸佐に昇任。1977年（昭和52年）7月には2等陸佐に昇任し、同年8月には松本駐屯地業務隊長に就任しました。この間、着実にキャリアを積み重ね、陸上自衛官としての基盤を築きました。

中堅幹部としての活躍

1981年（昭和56年）7月、渡邊信利は1等陸佐に昇任。翌年の1982年（昭和57年）8月2日には、陸上自衛隊幹部学校研究員として、より専門的な知識とスキルを習得しました。1984年（昭和59年）3月16日には、陸上幕僚監部人事部補任課人事第1班長に就任し、人事部門で重要な役割を担いました。1985年（昭和60年）8月8日には、第12普通科連隊長兼国分駐屯地司令に就任。部隊指揮官としての経験を積みました。

将官としてのキャリア

1987年（昭和62年）7月7日、渡邊信利は陸将補に昇任し、東部方面総監部幕僚副長に就任しました。その後、1990年（平成2年）3月16日には陸上幕僚監部人事部長に就任。1992年（平成4年）6月16日には、陸将に昇任し、第2師団長に就任しました。1993年（平成5年）7月1日には陸上幕僚副長に就任し、陸上自衛隊の運営において中心的な役割を担いました。

北部方面総監から陸上幕僚長へ

1994年（平成6年）7月1日、渡邊信利は第23代北部方面総監に就任しました。そして、1995年（平成7年）6月30日、陸上自衛隊の最高位である第25代陸上幕僚長に就任しました。陸上幕僚長として、陸上自衛隊の指揮・運営を統括し、日本の防衛に大きく貢献しました。

退官と晩年

1997年（平成9年）7月1日、渡邊信利は陸上自衛隊を退官しました。その後、2016年（平成28年）3月24日に逝去されました。彼の長年にわたる自衛隊への貢献は、多くの人々に記憶されています。

参考資料

* 防衛年鑑1996（DMC（防衛年鑑刊行会））

もう一度検索