松本駐屯地

松本駐屯地について

松本駐屯地は、長野県松本市高宮西に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地には、第13普通科連隊をはじめとする様々な部隊が駐屯しており、長野県における防衛の重要な拠点となっています。

概要

松本駐屯地は、関山演習場を最寄りの演習場として利用しています。駐屯地司令は、第13普通科連隊長が兼務しています。

歴史

松本駐屯地の歴史は、警察予備隊時代にまで遡ります。

警察予備隊時代

1950年（昭和25年）11月20日：松本営舎が新設され、宮城県松島部隊からの先遣隊が到着しました。これが松本における警察予備隊の第一歩となりました。
12月20日：神町、松島、苦竹の各部隊から到着した隊員を基幹として、警察予備隊松本部隊が仮編成されました。この部隊は、本部、第1大隊から第5大隊までを含む大規模なものでした。
1951年（昭和26年）5月1日：警察予備隊第1管区隊普通科第2連隊などが編成されました。
1952年（昭和27年）5月26日：第1偵察中隊が新町駐屯地へ移駐しました。

保安隊時代

1952年（昭和27年）10月15日：保安隊が発足し、松本駐屯地もその一部となりました。
1953年（昭和28年）3月28日：普通科第2連隊の本部などが高田駐屯地へ移駐しました。

陸上自衛隊時代

1954年（昭和29年）7月1日：陸上自衛隊へ移管されました。
9月25日：第2普通科連隊第1大隊を基幹として、第13普通科連隊が新編されました。
1959年（昭和34年）10月：伊勢湾台風による災害派遣が行われました。
1960年（昭和35年）3月25日：第316地区施設隊が編成されました。
1962年（昭和37年）8月15日：第12特科連隊第2大隊が宇都宮駐屯地から移駐しました。
1972年（昭和47年）8月81日：第316地区施設隊が第5施設群に編合されました。
1985年（昭和60年）8月：日航機墜落事故の災害派遣が行われました。
1990年（平成02年）3月26日：第316地区施設隊が第353施設中隊へ改編されました。
1998年（平成10年）1月：長野オリンピック協力が行われました。
2001年（平成13年）3月27日：第12師団の旅団化に伴う改編が行われ、第13普通科連隊が普通科連隊（軽）に改編されたほか、第12特科連隊第2特科大隊の廃止、第12後方支援隊の改編、第353施設中隊の移駐、第306施設隊の新編などが行われました。
2002年（平成14年）3月27日：東部方面後方支援隊第102施設直接支援大隊直接支援隊（第306施設隊を支援）が新編されました。
2004年（平成16年）3月：第102施設直接支援大隊直接支援隊が第1直接支援隊と改称されました。
2006年（平成18年）5月～8月：第10次イラク復興支援群に27名が参加しました。
2014年（平成26年）9月：御嶽山噴火の災害派遣が行われました。
2015年（平成27年）3月26日：東部方面会計隊の改編に伴い、第335会計隊が廃止され、第379会計隊松本派遣隊が配置されました。
2021年（令和03年）3月18日：第379会計隊松本派遣隊が第335会計隊に改編されました。

駐屯部隊

松本駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

東部方面隊隷下部隊

第12旅団
第13普通科連隊
第12後方支援隊
第2整備中隊
第2普通科直接支援小隊
第1施設団
第306施設隊
東部方面後方支援隊
第102施設直接支援大隊
第1直接支援隊
東部方面会計隊
第335会計隊
東部方面システム通信群
第317基地通信中隊
松本派遣隊
松本駐屯地業務隊

防衛大臣直轄部隊

東部方面警務隊
第125地区警務隊
松本派遣隊

最寄りの幹線交通

松本駐屯地へのアクセスには、以下の交通手段が利用できます。

高速道路：長野自動車道松本IC
一般道：国道19号、国道143号、国道158号、長野県道296号松本空港線
鉄道：JR東日本篠ノ井線南松本駅
* 飛行場：松本空港

特徴

松本駐屯地は、長野県全域を担任区域としており、駐屯する第13普通科連隊は精強な山岳部隊として知られています。また、部外工事も担当しており、乗鞍開発道路の大規模工事にも携わりました。各種スポーツ競技会への協力も積極的に行っており、国体やオリンピックなどのイベントにおいて重要な役割を果たしています。

近年では、食堂で地元産のシカ肉を使ったメンチカツが提供されるなど、地域に根差した活動も行っています。

脚注

松本駐屯地

松本駐屯地 (@JGSDF_matsumoto) - X（旧Twitter）

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