渥美万奈

渥美万奈（あつみ まな）は、1989年6月15日生まれ、静岡県浜松市出身の元女子ソフトボール選手です。内野手として、主に遊撃手として活躍しました。

経歴

浜松市立曳馬中学校、常葉学園菊川高等学校を卒業後、2008年にトヨタ自動車レッドテリアーズに入団しました。高い守備力と勝負強い打撃を兼ね備え、チームの中心選手として活躍しました。また、ソフトボール日本代表としても数々の国際大会に出場し、その実力を世界に示しました。

国際大会では、2013年のカナダカップ国際ソフトボール選手権、2016年の第15回世界女子ソフトボール選手権（カナダ・サレー）、2018年の第16回世界女子ソフトボール選手権（千葉県）に出場しました。特に第15回、第16回世界女子ソフトボール選手権では、いずれも銀メダルを獲得し、世界レベルでの実力を証明しました。さらに、2018年のアジア大会では、金メダルを獲得し、アジアの頂点に立ちました。

2021年には、ソフトボール日本代表として東京オリンピックに出場し、悲願の金メダル獲得に大きく貢献しました。特に、7月27日のアメリカチームとの決勝戦では、2点リードの6回1アウト1,2塁の場面で、難しい打球をキャッチしてダブルプレーを完成させ、チームの勝利を決定づけるプレーを見せました。

2021年シーズンをもって、現役を引退しました。引退後も、その功績は高く評価されています。

人物・エピソード

渥美万奈は、プロ野球横浜DeNAベイスターズの田中健二朗選手と常葉学園菊川高等学校時代の同級生です。同学年で同じ舞台で活躍する姿は、多くの人に勇気を与えました。

また、東京オリンピックでの金メダル獲得の功績を称え、2021年12月11日には、出身地である静岡県浜松市のイオンモール浜松市野に、記念のゴールドポスト（第20号）が設置されました。このゴールドポストは、オリンピック・パラリンピックで金メダルを獲得した選手を称える「ゴールドポストプロジェクト」の一環として設置されたもので、渥美万奈の偉業を後世に伝える象徴となっています。

詳細情報

日本リーグ個人表彰

2012年 - ベストナイン賞（遊撃手）
2016年 - ベストナイン賞（遊撃手）

背番号

22（2008 - 2021）

受章歴

紫綬褒章（2021年）

脚注

渥美万奈は、ソフトボール選手として、その高い技術と精神力で、多くの人々に感動を与えました。また、引退後もその功績は語り継がれ、ソフトボール界だけでなく、社会全体に貢献した人物として記憶されるでしょう。

外部リンク

渥美万奈 - Olympedia（英語）
JOC選手個人データ - 渥美 万奈

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