温泉寺 (下呂市)

温泉寺 (おんせんじ)

岐阜県下呂市にある臨済宗妙心寺派の寺院、温泉寺は、醫王霊山を山号とし、薬師如来を本尊としています。中部四十九薬師霊場の第37番札所としても知られ、古くから地域の人々に信仰されてきました。

白鷺伝説と温泉の起源

温泉寺の起源は、下呂温泉の発見にまつわる「白鷺伝説」に深く関わっています。平安時代以前から存在した下呂温泉ですが、1265年（文永2年）に一度枯渇してしまいます。しかし、その翌日、飛騨川の河原に一羽の白鷺が舞い降り、その場所から再び温泉が湧き出したと伝えられています。

白鷺はその後、中根山の中腹の松に止まり、その下には一体の薬師如来が鎮座していました。この出来事をきっかけに、薬師如来を安置するために「湯島薬師堂」が創建されたとされています。この伝説は、温泉寺が下呂温泉と深く結びついていることを示しています。

温泉寺の再興

1671年（寛文11年）、禅昌寺八世の剛山和尚を中興開山として迎え、湯島薬師堂は醫王霊山 温泉寺として再興されました。これにより、温泉寺は禅宗寺院としての新たな歴史を歩み始めました。

境内の見どころ

温泉寺の境内には、本堂前に薬師如来像が安置されています。この像の下からは温泉が湧き出ており、霊泉として大切にされています。訪れる人々は、この霊泉に触れることで、心身の癒しを求めています。

アクセス

温泉寺へのアクセスは、JR高山本線の下呂駅から徒歩約15分です。下呂温泉街からも近く、観光の際に気軽に立ち寄ることができます。

まとめ

温泉寺は、白鷺伝説に彩られた歴史と、温泉が湧き出る薬師如来像が特徴的な寺院です。中部四十九薬師霊場の札所としても、多くの参拝客が訪れます。下呂温泉を訪れる際には、温泉寺にも足を運び、その歴史と霊験に触れてみてはいかがでしょうか。

外部リンク

温泉寺公式サイトURL'>温泉寺公式サイト

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