測天 (敷設艇)

測天（そくてん）

測天（そくてん）は、日本海軍の敷設艇であり、この艦は測天型敷設艇の1番艇として知られています。また、艦名としては2代目にあたります。この艦艇に関する歴史を少し振り返り、その重要な役割について詳しく見てみましょう。

艦歴

測天は、1938年（昭和13年）12月28日に横浜船渠で竣工し、その後佐世保鎮守府に所属しました。太平洋戦争が始まった際、測天は馬公防備隊に配属され、哨戒活動や船団護衛、機雷の敷設に従事しました。

特に注目すべきは、1943年の3月23日にアメリカの潜水艦「キングフィッシュ」を発見した出来事です。この潜水艦には、特設砲艦「長白山丸」と共に爆雷攻撃を行い、24日までの間に「キングフィッシュ」に損傷を与えることができました。このような活躍は、測天が戦局に与えた影響を示しています。

その後、測天は1944年3月1日に中部太平洋方面艦隊第5根拠地隊に編入され、サイパンやパラオ方面での船団護衛や機雷敷設業務を続けました。しかし、同年7月25日には、ウルシーでの機雷敷設のためパラオを出港した際に艦載機の攻撃を受けて沈没してしまいます。最終的に同年9月10日に除籍されました。

艇長

測天の艦を指揮したのは艤装員長の氏家忠三大尉です。氏家大尉は1938年の8月25日から11月5日まで艦長を務め、その後も引き続き艦長として活動を続けました。彼の指揮のもと、測天は戦争中の重要な任務を遂行しました。

同型艦

測天型敷設艇には、測天の他にもいくつかの艦艇が存在します。具体的には、測天 [II]、白神、巨済、成生、浮島といった艦名が挙げられます。これらの艦艇も同様に、艦隊の任務を遂行していました。

参考文献

測天に関する情報は、多くの文献や資料から得られます。特に雑誌『丸』編集部が発行した『写真 日本の軍艦 第14巻 小艦艇Ⅱ』（光人社、1990年）や、防衛庁防衛研修所戦史室による『戦史叢書 海軍軍戦備<1> 昭和十六年十一月まで』（朝雲新聞社、1969年）、さらには木俣滋郎著の『潜水艦攻撃 日本軍が撃沈破した連合軍潜水艦』（光人社、2000年）が参考資料として有名です。

このように、測天は日本の海軍史において重要な役割を果たした艦艇であり、その活躍は多くの海軍関係者や歴史家に記憶されています。

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