湘南信用金庫

湘南信用金庫

概要

湘南信用金庫（しょうなんしんようきんこ、英語名称: Shonan Shinkin Bank）は、神奈川県横須賀市にその本部を構える信用金庫です。協同組織の金融機関として、地域の中小企業や個人を主な顧客とし、相互扶助の精神に基づいた金融サービスを提供しています。かつては横須賀信用金庫という名称であり、近隣の横浜信用金庫とともに「よこしん」の愛称で地域住民に親しまれた時代もありました。また、特定の元理事長による独自の経営手法が注目を集めた時期も存在します。キャッチフレーズには「まちにいい風」を掲げ、地域社会との結びつきを大切にする姿勢を示しています。同じ神奈川県内に本店を置く、かながわ信用金庫とは営業地域が重複し、競争関係にあります。

沿革

当金庫の歴史は、1924年3月10日に有限責任横須賀信用組合として設立されたことに始まります。戦後、信用金庫法が施行されたのに伴い、1951年には横須賀信用金庫へと組織変更しました。その後、経営基盤の強化や営業地域の拡大を目的とした合併を重ねます。

まず、1989年7月17日には鎌倉信用金庫との合併を果たし、これをもって現在の名称である湘南信用金庫へと名を改めました。続いて1991年7月17日には茅ヶ崎信用金庫を迎え入れ、湘南地域における存在感をさらに高めました。さらに、1994年11月28日には東京都の東京大和信用組合を吸収合併することで、神奈川県外、特に東京都内への営業網を構築し、事業エリアを広げました。2002年には、経営が困難となった神奈川県青果信用組合から事業の一部を引き継ぐなど、地域金融機関としての役割も果たしています。

一方で、経済情勢の変化などから経営に厳しい局面を迎えたこともあります。2009年には、大幅な赤字を計上したことに伴い、信用金庫の中央機関である信金中央金庫から190億円規模の資本支援を受け、経営の立て直しを図りました。

営業地域

湘南信用金庫が営業活動を行う地域は広範に及びます。神奈川県内においては、本店のある横須賀市をはじめ、逗子市、三浦市、三浦郡葉山町、横浜市、川崎市、鎌倉市、藤沢市、大和市、茅ヶ崎市、高座郡寒川町、平塚市、海老名市、綾瀬市、厚木市、相模原市（旧津久井郡を除く）、中郡大磯町、座間市、中郡二宮町、足柄上郡中井町、秦野市、伊勢原市、愛甲郡清川村、小田原市、足柄下郡箱根町、足柄下郡湯河原町といった多数の市町村をカバーしています。また、1994年の東京大和信用組合との合併以降は、東京都内の一部地域も営業区域に含んでおり、具体的には大田区、品川区、目黒区、港区、世田谷区、町田市などが挙げられます。

地域に根差した金融サービスを通じて、お客様の暮らしや事業の発展を支えることを使命としています。

関連項目

• - 日本の信用金庫一覧
• - 協同組織金融機関

外部リンク

• - 湘南信用金庫公式ウェブサイト

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