湯沢噴泉塔

湯沢噴泉塔

湯沢噴泉塔（ゆざわふんせんとう）は、栃木県日光市の川俣温泉・奥鬼怒温泉郷に位置する、特異な景観を持つ噴泉塔です。1922年3月8日に国の地質・鉱物天然記念物に指定されました。

発見と形成

1908年、渡辺渡が西沢金山を探していた際に偶然発見されました。温泉に含まれる炭酸カルシウムなどの成分が沈殿し、長い年月をかけて三角形の小塔を形成しました。この独特な形状が、自然の造形美として評価されています。

地理情報

いくつかの地図サービスでは、湯沢噴泉塔の位置が誤って登録されていることがあります。正確な位置は、国土地理院のデータに基づき、北緯36度51分27秒、東経139度25分26秒です。

野湯

噴泉塔がある滝壺は、天然の温泉を楽しむことができる野湯となっています。また、バス停から中間地点にある広河原の湯も野湯として知られており、自然の中で温泉を堪能できます。

アクセス

湯沢噴泉塔へのアクセスは、バス停「平家平温泉」から徒歩で約4時間（帰り3時間30分）かかります。途中にある広河原の湯までは、バス停から徒歩約2時間（帰り1時間30分）です。標高は、バス停が1070m、湯沢噴泉塔が1330mです。

湯沢噴泉塔までのルートは、「湯沢噴泉塔歩道ルート」として整備されていますが、湯沢を12回渡る必要があり、橋が壊れている場合は直接川を渡る必要があります。そのため、ある程度の体力と装備が必要です。

バス停「平家平温泉」へは、鬼怒川温泉駅から日光市営バスで約1時間33分です。

注意点

山と高原地図では、平家平温泉から広河原の湯までが難路、広河原の湯から湯沢噴泉塔までは「渓谷歩きで上級者向け」と記載されています。2012年12月時点の情報では、登山道として整備されていないため、訪問の際は十分な準備と注意が必要です。

かつては、奥鬼怒温泉郷の手白澤温泉からの登山道がありましたが、現在は廃道となっています。

参考文献

平家平温泉 湯沢噴泉塔歩道ルート
湯沢噴泉塔 文化遺産オンライン

もう一度検索