鬼怒川温泉駅

鬼怒川温泉駅の概要

鬼怒川温泉駅（きぬがわおんせんえき）は、栃木県日光市に位置する東武鉄道鬼怒川線の駅であり、駅番号はTN 56です。この駅は鬼怒川温泉の主要な玄関口であり、その周辺は観光客で賑わっています。駅からは浅草方面へは特急「きぬ」、新宿方面へは特急「きぬがわ」、さらには会津若松方面の快速「AIZUマウントエクスプレス」や、下今市始発の「SL大樹」等が発着しています。

駅の歴史

1921年（大正10年）に開業された当駅は、当初は下野軌道下滝駅という名称でした。その後、何度か名称変更を経て、1943年に東武鉄道の駅となりました。また、1964年には現在の位置に移転し、鬼怒川温泉駅として再出発しました。1991年からは発車メロディの導入が始まり、2014年には特別なメロディに変更されました。2017年には転車台のお披露目式も行われ、駅の魅力がさらに増しました。

駅の構造

鬼怒川温泉駅は、島式ホームを2面、4線有する地上駅です。駅舎は線路側の西側に位置し、1番線ホームは行き止まり式となっており、下今市方面の列車のみの発着となります。ホームは跨線橋によって接続されており、エレベーターも設置されているため、バリアフリーにも配慮されています。また、1番線の近くには「SL大樹」のための転車台が設置されており、観光列車としての役割も果たしています。

駅の施設

駅内には出札窓口やツーリストセンターがあり、地域のバス乗車券や観光活動に必要なチケットを購入することができます。また、待合室や売店も完備されており、自動券売機や改札機も設置されているため、利便性が高いです。さらに、鬼怒川温泉駅は東武鉄道の北端に位置する駅としても知られています。

利用状況

2023年度のデータによると、当駅の1日平均乗降人員は2,402人であり、鬼怒川線の途中駅では最も利用者が多い駅です。2011年度には震災の影響で乗降客数が減少しましたが、2012年度以降は徐々に回復しています。このように、地域の観光業にとっても重要な役割を果たす駅であることが伺えます。駅周辺には温泉街や観光スポットが豊富に存在し、観光客の訪問を促しています。

交通アクセス

バスも充実しており、駅の周辺には「鬼怒川温泉駅」停留所があります。これにより、観光地への交通手段も多様化しています。駅前広場にはタクシー乗り場や他のバス停も点在し、アクセスに便利な環境が整っています。

周辺の観光地

駅近くには鬼怒川の美しい景観や温泉街が広がり、観光客はここで様々な体験ができます。たとえば、鬼怒川ライン下り乗船場や鬼怒川温泉街、さらには足湯なども人気のスポットです。また、日光市役所や文化施設も近くにあり、観光だけでなく生活の場としても機能しています。古釜の滝や楯岩、大吊橋も訪れる価値が高い観光名所です。

このように、鬼怒川温泉駅は単なる交通機関の拠点にとどまらず、地域の文化や観光の中心としても重要な役割を果たしています。

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