湯津上村

湯津上村について

湯津上村（ゆづかみむら）は、かつて栃木県那須郡に存在した村です。1889年の町村制施行以来、合併することなく存続していましたが、2005年10月1日に隣接する黒羽町とともに大田原市に編入され、その歴史に幕を閉じました。村は、大田原市への通勤率が18.1%（平成12年国勢調査）と、市への結びつきも強い地域でした。

自然と観光

村内には、那珂川、箒川、蛇尾川といった清流が流れ、豊かな自然環境に恵まれていました。農業が盛んで、特に水田が多く、農地の大部分を占めていました。主な観光地としては、「大野放牧場」や「栃木県なかがわ水遊園」があり、水遊園では、絶滅危惧種であるミツバヤツメをはじめとする珍しい水生動物が飼育されており、多くの人々が訪れる場所でした。

歴史

湯津上村の歴史は、1889年4月1日の町村制施行に始まりました。その後、1989年12月1日には那須郡小川町、1992年7月1日には那須郡黒羽町との間で境界変更が行われましたが、合併することなく単独で存続しました。しかし、2005年10月1日、大田原市への編入によって、その自治体としての歴史を終えました。

行政

湯津上村の行政は、村長を中心として運営されていました。詳細については、村誌や関連文献に記録されています。

教育

村内には、佐良土小学校、湯津上小学校、蛭田小学校の3つの小学校と、湯津上中学校の1つの中学校がありました。これらの学校は、地域の子どもたちの教育を担っていました。

交通

かつて村内には、東野鉄道が運行していました。この鉄道は、1968年に廃止されましたが、狭原駅、湯津上駅、笠石前駅、佐良土駅といった駅が存在し、地域住民の足として利用されていました。

参考文献

湯津上村の歴史や文化についてより詳しく知りたい場合は、以下の文献を参照してください。

『湯津上村誌』 湯津上村、1979年3月25日
『栃木県町村会七十年史』 栃木県町村会、1991年6月18日
『栃木県歴史人物事典』下野新聞社 、1995年7月27日

関連項目

栃木県の廃止市町[[村]]一覧

外部リンク

* 湯津上村ホームページ（2005/09/01アーカイブ）

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