湯澤幸一郎

湯澤幸一郎（ゆざわ こういちろう）は、1971年3月7日生まれの日本の俳優、カウンターテナー歌手、劇作家、演出家、作詞家、作曲家、声優、そしてカメラマンとしても活動する多才な人物です。岩手県出身で、東京外国語大学を中退後、自身の劇団「天然ロボット」を設立しました。

多岐にわたる活動

湯澤は、劇団「天然ロボット」の主宰として、脚本、演出、出演を自ら手がけています。また、カウンターテナー歌手としては、耽美的な音楽ユニット「Caccinica（カチニカ）」でボーカルを担当し、独特の世界観を表現しています。さらに、音楽ユニット「青山辺境伯」でもボーカルを務めるなど、音楽活動も精力的に行っています。

舞台演出家としては、「マグダラなマリア」シリーズなど、数々の作品を手がけ、その独特な世界観と演出で多くの観客を魅了しています。ニコニコミュージカルにも積極的に参加し、その才能を発揮しています。

俳優としては、舞台作品だけでなく、ドラマやアニメ、映画にも出演し、幅広い役柄を演じています。また、声優としても、アニメ作品やゲームなどで活躍しています。さらに、趣味で始めた写真撮影の腕も高く評価されており、カメラマンとしても活動しています。

人物像と嗜好

湯澤は、耽美的、退廃的、背徳的なものを好むと公言しており、その嗜好は彼の作品にも色濃く反映されています。穏やかな口調でありながら、時折辛辣な一面を見せることもあります。また、自他共に認める美少女好きであり、特に前髪パッツンの美少女には強いこだわりがあるようです。歌声は、ピアノのA音を中心に3オクターブの声域を持つとされています。

過去の不祥事と活動再開

2013年、自身が講師を務めるワークショップの参加者である少女に対してわいせつ行為を行ったとして、児童福祉法違反で逮捕され、2年の実刑判決を受けました。この事件は、彼のキャリアに大きな傷跡を残しましたが、2016年に活動を再開しました。しかし、2018年には、過去の事件を理由に、出演予定だった舞台作品の上演中止を求める抗議活動が展開されるなど、依然として批判の声も根強く残っています。

名誉毀損訴訟と勝訴

2021年、過去の抗議活動において、事実に基づかない虚偽の情報をインターネット上に掲載されたとして、名誉毀損で訴訟を起こし、2023年に勝訴しました。この裁判では、被告側がネット上の噂や不確かな情報を鵜呑みにし、事実確認を怠ったまま拡散したことが認定されました。湯澤はこの裁判について、自身のYouTubeチャンネルで詳細を語っています。

主な舞台作品

劇団「天然ロボット」作品
鱗人館ノ記
翡翠の背骨、馨しき芥となりて
ホルマリンの少女
12のカプリース
翅蠱綺譚
演出作品
マグダラなマリアシリーズ
ニコニコミュージカル
クリスマス・キャロル
ニコニコニーコ
源氏物語
5王子とさすらいの花嫁
大西洋レストラン
千本桜
出演作品
パンドラの鐘
暗い冒険 南プロ
エレファント・マン
青十字
イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー
ハゲレット
ミュージカルエア・ギア
ミュージカルDEAR BOYS
聖闘士星矢
TEXAS
ロックオペラ モーツァルト
信長の野望～炎舞～
灼熱の巴里
真夜中の弥次さん喜多さん

その他の活動

湯澤は、ドラマ、テレビアニメ、映画、CMなどにも出演しており、声優としても活躍しています。また、CDのリリースやDVDの販売、書籍の出版も行っており、その活動は多岐にわたります。写真家としての活動も知られており、アパレルブランドのモデル撮影や書籍の装丁撮影なども手がけています。

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