満仲勧

アニメーター・監督　満仲勧：野球への情熱から名探偵コナンまで

満仲勧（みつなかすすむ）氏は、1980年生まれの日本の男性アニメーター、アニメ監督です。動画工房というアニメ制作会社でキャリアをスタートさせました。

野球への造詣と『おおきく振りかぶって』

満仲氏は熱心な野球ファンとしても知られており、その情熱は彼のアニメーターとしての仕事にも大きく影響を与えています。高校野球を題材にしたアニメ『おおきく振りかぶって』では、アクション作画監督補として参加。アクション作画監督の谷口淳一郎氏と共に、作画のほとんどを担いました。特に第24話「決着」では、主人公チームの松永選手の空振りシーンの原画を担当。松永選手は実際には大振りをするタイプではなかったものの、監督の水島努氏の「熱血度を高めたい」という意向を受け、野球の細部までこだわったリアルな動きを表現し、高く評価されました。続編『おおきく振りかぶって～夏の大会編～』(2010年放送)からは、正式にアクション作画監督に就任しています。

水島努監督作品との関わりと監督デビュー

『おおきく振りかぶって』以降は、水島努監督作品に多く参加。『侵略！イカ娘』や『よんでますよ、アザゼルさん。』などの作品で、その才能を発揮しました。そして2014年、満仲氏は『ハイキュー!!』で自身初となるアニメ監督を務めます。

『名探偵コナン』シリーズへの貢献とプライベート

2017年には結婚を発表。近年では、2021年12月に『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の監督を務めたことを発表し、大きな話題を呼びました。さらに同作品や『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』の原画への参加に加え、以前から偽名を用いて『名探偵コナン』シリーズに参加していたことも明かしています。

多彩な作品リスト

満仲氏の作品リストは実に多岐に渡ります。テレビアニメ、劇場アニメ、OVA、Webアニメ、ゲームと、様々なメディアで活躍。

テレビアニメでは、『ポケットモンスター』、『星のカービィ』、『鋼の錬金術師』、『ケロロ軍曹』、『侵略！イカ娘』、『よんでますよ、アザゼルさん。』、『ハイキュー!!』シリーズなど、多くの有名タイトルに参加。作画、演出、脚本など、担当業務も多様です。

劇場アニメでは、『超劇場版ケロロ軍曹』シリーズ、『ハイキュー!!』劇場版シリーズ、『名探偵コナン 緋色の弾丸|名探偵コナン_緋色の弾丸』、『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』などに参加し、監督、絵コンテ、演出、作画など幅広い役割をこなしています。

OVAでは、『ハイキュー!! リエーフ見参！』、『ハイキュー!! セカンドシーズン VS"赤点"』などを監督。

ゲームでは、『レイトン』シリーズなどに携わっています。

まとめ

満仲勧氏は、野球への深い愛情から培われた緻密な作画技術と、演出、脚本など多様なスキルを駆使し、数多くの作品で重要な役割を担ってきました。才能あふれるアニメーター、監督として、今後の活躍にも期待がかかります。

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