超劇場版ケロロ軍曹

超劇場版ケロロ軍曹

『超劇場版ケロロ軍曹』（ちょーげきじょうばんけろろぐんそう）は、2006年3月11日に劇場で公開された日本のアニメーション[[映画]]である。『ケロロ軍曹』にとって初めての映画作品となり、上映時間は約60分である。この作品は、同時に上映された『まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん』と共に多くの観客を魅了した。

概要

映画は2006年8月25日にDVDとして発売された後、2007年3月4日にはテレビ放送も行われた。台湾、香港、韓国の3か国でも上映され、多くのアニメファンの心を掴んだ。制作に携わった井上伸一郎はこの作品を「信頼」をテーマにしていると述べている。

ストーリー

物語は冬樹とケロロがガンプラを買いに出かけるところから始まる。帰りの道中、彼らは不思議な祠を見つけ、興味本位で中に入る。しかし、そこで彼らが壺を割ってしまうことが運命を変えてしまった。壺を修理しようとするが、重要なパーツを忘れてしまい、帰宅する二人。そんな中、ケロロたちは不吉な印がついてしまい、印を持つ者たちはテレパシー能力があると言われ、高い注目を浴びる。

ケロロはこの状況を侵略の糸口と見なし、タママ、ギロロ、モアに印を刻む。クルル曹長には、テレパシー増幅マシンの製作を指示する。しかし、その後、人々の心の声が悪意のみで伝わるようになり、ネガティブな感情が街中に蔓延し、社会が混乱してしまう。学校に通う子供たちも引きこもるようになり、夜になっても街の明かりが消えたままだった。

この異変に気付いた冬樹と夏美は、まず状況を把握しようとする。その頃、ケロロは増幅マシンを使用して侵略を試みるが、そこで現れたのが謎のケロン人ミララである。彼女は「キルル」と名付けられた古代兵器が関わっていると告げる。ミララ曰く、友情と信頼がこのキルルに対抗する鍵だという。けれど、ケロロは彼の侵略計画を止めようとしない。

ミララの発言により、仲間同士の信頼が揺らぎ、ケロロ小隊と冬樹たちの間に亀裂が生まれる。その隙をつくように、キルルは人々のネガティブな感情をエネルギー源として急速に成長する。果たして、ケロロたちはキルルを食い止めることができるのか、ストーリーは緊迫した展開を見せていく。

登場キャラクター

映画にはレギュラーキャラをはじめ、劇場版専用のキャラクターも登場する。主要なキャストに渡辺久美子（ケロロ）、川上とも子（冬樹）、小桜エツ子（タママ）、中田譲治（ギロロ）、子安武人（クルル）などがいる。また、新たなキャラクターとしてミララが新垣結衣の声によって表現され、神秘的な存在感を持つ。

スタッフ

本作は、原作が吉崎観音の作品であり、監督には近藤信宏が名を連ねている。プロデューサーには渡辺啓之と大橋千恵雄が参加し、音楽は鈴木さえ子、掛川陽介、本澤尚之が担当している。

このように『超劇場版ケロロ軍曹』は、アニメーションの魅力とともに、友情や信頼の重要性を描いた作品であり、多くのファンの支持を集め続けている。

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