満徳寺 (徳島県牟岐町)

満徳寺について

満徳寺（まんとくじ）は、徳島県海部郡牟岐町にある高野山真言宗の寺院です。山号を摩尼山と称し、本尊には虚空蔵菩薩が祀られています。新四国曼荼羅霊場の85番札所として、多くの参拝者が訪れる場所となっています。

歴史

満徳寺の創建は古く、伝承によれば奈良時代に行基によって開かれたとされています。当初は万鶴山願成寺と称していましたが、1427年（応永10年）に増吽僧正によって中興され、現在の満徳寺という名に改められました。長い歴史の中で、地域の信仰の中心として重要な役割を果たしてきました。

境内

境内には、童謡詩人として知られる野口雨情の「牟岐みなと節」の歌碑が建立されています。この歌碑は、満徳寺が地域の人々にとって文化的な拠り所でもあったことを物語っています。静かで落ち着いた境内は、参拝者の心を癒やす空間となっています。

草鞋大師

満徳寺の関連施設として、四国八十八箇所・薬王寺の番外霊場である「草鞋大師（わらじだいし）」があります。八坂トンネルの西側出口から海方向に約50m進んだ右側に位置し、かつて難所であったこの地を無事に通過できるよう祈願する場所です。台座には草鞋供養と刻まれており、古くから旅人の安全を祈る場所として大切にされてきました。古い石像は満徳寺の境内に移され、2010年（平成22年）に新しい大師石像が造り替えられました。

新四国曼荼羅霊場

満徳寺は、新四国曼荼羅霊場の札所の一つです。前後の札所は以下の通りです。

84番 弘法寺
85番 満徳寺
* 86番 江音寺

交通アクセス

満徳寺へは、JR牟岐線の牟岐駅から徒歩約10分でアクセスできます。公共交通機関を利用して気軽に訪れることができるため、多くの参拝者が訪れています。

満徳寺は、歴史と文化を感じられる場所として、訪れる人々に心の安らぎを与え続けています。

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