源仲家

源仲家（みなもと の なかいえ）は、平安時代末期に活躍した河内源氏の武将です。八条院蔵人という朝廷の官職を務めていました。父は帯刀先生・源義賢であり、源義仲（木曾義仲）とは異母兄弟、源頼朝や源義経とは従兄弟の関係にあたります。

久寿2年（1155年）、父・義賢が大蔵合戦で甥の源義平に討たれるという悲劇に見舞われます。当時、父と共に大蔵にいた2歳の異母弟・駒王丸（後の義仲）は難を逃れ、木曽中原氏に保護されました。一方、母と共に京にいたと思われる仲家は、摂津源氏の源頼政に保護され、その養子として京で成長しました。その後、朝廷に出仕し、八条院蔵人という要職を歴任しました。ただし、『平家物語』では六条院蔵人と記述されています。

治承4年（1180年）5月、以仁王と養父・頼政が平家打倒の兵を挙げると、仲家は嫡男の仲光と共にこれに馳せ参じました。一行は仁和寺に立て籠もりましたが、後に奈良へと向かいました。しかし、5月17日、宇治平等院付近で平家の追討軍に追いつかれ、激戦の末、仲光とともに討ち死にを遂げました。源仲家の生涯は、平家と源氏の対立が激化する動乱の時代を象徴するかのようです。特に、父の死から始まり、養父と共に挙兵し、最期は一族と共に戦場で散るという、波乱に満ちたものでした。

関連人物

源義賢：仲家の父。
源頼政：仲家の養父。
* 源義仲：仲家の異母弟。

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