滞迫峡

滞迫峡（たいざこきょう）

大分県豊後大野市緒方町滞迫に位置する滞迫峡は、一級水系大野川の支流である奥岳川（奥嶽川）の中上流に広がる美しい渓谷です。この地域は、おおいた豊後大野ジオパークの重要なジオサイトの一つとして指定されています。

概要

滞迫峡は、阿蘇山の噴火によって堆積した阿蘇溶結凝灰岩が、長年の川の流れによって削られて形成されました。高さ数十メートルにも及ぶ断崖には、柱状節理が発達しており、その景観は、宮崎県高千穂町の高千穂峡とよく似ていると言われています。

一般的に、豊後大野市緒方町滞迫付近の約4.5kmの範囲が滞迫峡と呼ばれますが、下流の同市清川地区まで含めると、その範囲は約11kmに及ぶこともあります。この広範囲を指す場合には、杓子岩などの景勝地も滞迫峡の一部として扱われます。また、奥岳川にはさらに上流にも渓谷が広がっており、そこは川上渓谷と呼ばれています。

峡谷内には、上流から権現淵、鉈取り淵、水王院、犬返り、乙女淵、中島淵、重太郎淵、カワセミ公園、妙見淵といった多くの見どころとなるポイントが点在しています。これらの景勝地へは、滞迫峡公園、カワセミ公園、権現橋、犬返り橋、妙見橋などからアクセス可能です。

奥岳川は、九州でも屈指の清流として知られており、滞迫峡では、川遊びやリバートレッキングなどのアクティビティを楽しむことができます。清らかな水と美しい自然の中で、心身ともにリフレッシュできる場所として人気を集めています。

2001年3月には、下滞迫付近に川面からの高さが70m、橋長が170mにも及ぶ奥嶽橋が新たに架けられました。この橋からは、渓谷の絶景を一望でき、特に70mを超える絶壁は、新たな観光スポットとして注目されています。

アクセス

• - 鉄道・車：JR九州豊肥本線豊後竹田駅から車で約20分。

外部リンク

奥嶽川滞迫峡 緒方町の観光

滞迫峡は、その独特な地形と豊かな自然が織りなす美しい景観を誇ります。阿蘇の火山活動によって生まれた地形と、清流が削り出した渓谷美は、訪れる人々を魅了し、自然の力を感じさせてくれます。また、川遊びやリバートレッキングなど、アクティブに自然を楽しむことができるのも魅力の一つです。大分県を訪れる際には、ぜひ滞迫峡に足を運んでみてください。

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