漢宜線

漢宜線（かんぎせん）

漢宜線は、中華人民共和国湖北省の武漢市にある漢口駅と、宜昌市にある宜昌東駅を結ぶ鉄道路線です。この路線は、中国の主要都市を結ぶ高速鉄道網である滬漢蓉旅客専用線の一部を構成しています。

概要

漢宜線の全長は291.83kmで、設計最高速度は200km/hです。この高速走行により、漢口駅と宜昌東駅の間を最短1時間39分で移動することが可能になりました。主に旅客輸送を目的としていますが、貨物輸送の計画も進められています。

当初の計画では、2012年2月末に貨物輸送を開始し、5月までに旅客輸送を開始する予定でした。2012年2月28日には走行試験が開始されましたが、3月には線路の陥没事故が発生しました。

全線は2012年7月1日に開業しました。開業後の2012年8月時点では、動車組（日本の新幹線に相当する高速列車）が1日26往復、その他は1日5往復（他線直通含む）運行されています。

駅一覧

漢宜線の全駅は湖北省内に位置しています。

事故

開業前の2012年3月9日、潜江市浩口鎮南湾村において、300mにわたり線路が陥没する事故が発生しました。事故当初は、インターネット上で「高架が崩落した」という情報が拡散し、一部報道でも高架崩落として伝えられましたが、実際には地上に敷設された線路で土砂崩れが発生したことが判明しました。

現地の工事関係者は、2、3日間の豪雨により地盤が緩んだことが土砂崩れの原因だと説明しています。また、事故前の2月には、砂利納入業者が砂利の代わりに土を盛っていたという告発があったことも明らかになりました。

事故発生当初、地方政府は「事故の事実はなく、専門家の評価によって基準を満たしていない部分があったことが判明した」と主張しましたが、その後の記者会見で、現地の地質の問題が原因で土砂崩れが発生したと説明し、「手抜き工事」説を否定しました。

関連項目

* 川漢鉄道: 清朝時代に計画された鉄道で、漢宜線と一部重複する区間があります。

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