漢口駅

漢口駅：武漢の交通の要衝

漢口駅は、中華人民共和国湖北省武漢市江漢区に位置する、中国国鉄と武漢地下鉄が乗り入れる重要な駅です。この駅は、武漢鉄路局が管轄する中国国鉄の駅としての役割と、武漢地下鉄の駅としての二つの側面を持ち合わせています。ここでは、両方の側面について詳しく解説します。

中国国鉄 漢口駅

漢口駅は、中国の主要な鉄道路線である京広線、合武線、漢丹線、漢宜線の結節点として機能しています。

京広線: 北京駅を起点として1205km、広州駅を終点とするこの路線の重要な駅の一つです。
合武線: 合肥駅を起点とする路線で、357km地点に位置する漢口駅が終点となります。
漢丹線: 襄樊駅まで315km、丹江駅まで418kmの路線です。
漢宜線: 漢口駅を起点とし、宜昌東駅まで291.83kmの路線です。

これらの路線が交わることで、漢口駅は武漢市だけでなく、中国各地への移動を支える重要な役割を担っています。

駅構造

漢口駅は、地上駅として単式ホーム1面と島式ホーム9面を備え、合計18本の線路を有しています。駅の総面積は35万平方メートルにも及び、そのうち主駅舎は1.8万平方メートルです。待合室は、優等車用が2つ、貴賓用が3つ、普通用が3つの計8つが設けられています。これらの施設は、多くの旅客が快適に駅を利用できるよう配慮されています。

利用状況

漢口駅は、京広線、合武線、漢丹線、漢宜線の旅客を取り扱う一等駅であり、2010年5月時点では、毎日約50本の旅客列車が発着していました。この数は、現在ではさらに増加していると考えられます。

武漢地下鉄 漢口火車站駅

武漢地下鉄2号線の漢口火車站駅は、駅前広場の地下に位置する地下駅です。

駅構造

島式ホーム1面2線の構造で、ホームの全長は262.391m、全面積は23980平方メートルです。駅には6つの出口があり、地上へのアクセスが容易です。将来的には10号線の乗り入れも計画されており、更なる利便性の向上が期待されています。

歴史

漢口駅の歴史は1896年にまで遡ります。1902年6月には、現在の武漢市江岸区車站路付近に漢口大智門駅が開業しました。当時、この駅はアジア最大規模の駅として知られていました。1950年に漢口駅へと改名されました。

現在の漢口駅は、1987年4月に建設が始まり、1991年4月21日に開業式典が行われ、10月から使用が開始されました。2006年6月には、武昌駅と共に拡張改造工事が決定され、武漢地下鉄2号線の乗り入れ、金家墩バスターミナルとの連携が強化されました。2010年2月10日には、春運時の大量の旅客に対応するため、拡張された施設の一部が先行して使用されました。この際、ホームが倍増され、かつての大智門駅を模したヨーロッパ調の北駅舎も建設されました。これらの改修を経て、漢口駅は一等駅から特等駅へと昇格しました。

旧駅舎

旧漢口大智門駅の駅舎は、江岸区京漢大道沿いに史跡として保存されています。最寄りの駅は、武漢地下鉄1号線の大智路駅です。この旧駅舎は、漢口駅の歴史を語る上で重要な遺産です。

隣の駅

以下に、漢口駅の隣の駅を各路線ごとに示します。

中国国鉄

京広線: 丹水池駅 - 江岸西駅 - 漢口駅 - 漢西駅
合武線: 横店東駅 - 漢口駅
漢丹線: 漢口駅 - 新墩駅
漢宜線: 漢口駅 - 漢川駅

武漢地下鉄

2号線: 長港路駅 - 漢口火車站駅 - 范湖駅

出典

漢口駅 （簡体字中国語）

関連項目

武昌駅
武漢駅（武広旅客専用線）

漢口駅は、武漢の交通網の中心として、過去から現在、そして未来へと、その役割を拡大し続けています。

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