潮州駅

潮州駅（ちょうしゅうえき）は、台湾南部の屏東県潮州鎮に位置する、台湾鉄路管理局（台湾鉄道）屏東線の重要な駅です。2015年10月15日のダイヤ改正に伴い、潮州駅は西部幹線における北部方面行き列車の主要な始発駅（北部方面からは終着駅）としての役割を担うようになりました。これにより、列車の運行体系が大きく変化し、潮州駅の重要性が増しました。同年9月1日には、それまでの三等駅から一等駅へと昇格し、駅の格が向上しました。

列車の運行状況

高雄・新左営方面との間では、比較的多くの区間快速列車が運行されています。これらの列車は、当駅から枋寮方面へは各駅に停車します。また、高雄方面から当駅にかけては、自強号などの特急列車も発着し、高雄近郊の駅としての役割も果たしています。区間車（普通列車）も多く発着しており、地元住民の足として利用されています。しかし、枋寮・台東方面への列車は、当駅を境に本数が大幅に減少するため、注意が必要です。

歴史

潮州駅の歴史は、1920年2月22日に台湾総督府鉄道の駅として開業したことに始まります。その後、1923年10月21日には、当駅から渓州駅（現在の南州駅）までの区間が延伸開業されました。駅舎は、1962年1月に木造から鉄筋コンクリート造に改築されました。1970年11月20日には地下道が完成し、駅の利便性が向上しました。さらに、2013年6月25日には単線高架化が完了し、2015年8月23日には複線化・電化・高架化工事が竣工し、現在の高架駅舎となりました。2015年9月1日には一等駅に昇格し、同年10月15日には各種交通系ICカードに対応しました。

駅構造

現在の潮州駅は、島式ホーム3面6線を有する高架駅です。これにより、多くの列車がスムーズに発着できるようになり、利便性が向上しました。

利用状況

1977年以降、高速道路の発達により、駅の利用者はピーク時の半分未満にまで減少しましたが、2015年の捷運化（都市鉄道化）および電化延伸により、利用者はかつての水準に近づきつつあります。これにより、潮州駅は再び地域の交通拠点としての重要性を増しています。

駅周辺

潮州駅の周辺には、国立潮州高級中学（高校）などの教育機関があります。また、駅前には潮州転運站（バスターミナル）があり、屏東客運や国光客運などのバス路線が発着しています。これにより、周辺地域へのアクセスが容易になっています。

バス路線

潮州転運站を発着する主なバス路線は以下の通りです。

屏東客運
8208：屏東 - 万丹 - 潮州
8209：屏東 - 萬丹 - 潮州 - 來義
8210：屏東 - 萬丹 - 潮州 - 建功
8211：潮州 - 九塊厝 - 餉潭
8212：屏東 - 萬丹 - 潮州 - 萬巒 - 武潭
8213：潮州 - 過溪仔 - 東港
8215：屏東 - 萬丹 - 潮州 - 北勢 - 東港
8237：屏東 - 内埔 - 竹田 - 潮州
8238：屏東 - 内埔 - 万巒 - 潮州
8239：屏東 - 内埔 - 潮州 - 枋寮 - 恒春
8240：潮州 - 内埔 - 水門
8253：屏東 - 萬巒 - 佳冬農校
8255：屏東 - 竹田 - 佳冬農校
8258：潮州 - 南州 - 佳冬農校
国光客運
1773：屏東 - 内埔 - 潮州 - 枋寮 - 恒春
1780：屏東 - 内埔 - 潮州 - 佳冬 - 枋寮
聯営路線（屏東客運、高雄客運、zh:中南客運、国光客運による共同運行）
臨918：高雄国際空港 - 台88線 - (潮州駅) - 墾丁

隣の駅

台湾鉄路管理局
屏東線
竹田駅 - 潮州駅 - 崁頂駅

潮州駅は、屏東県における重要な交通拠点であり、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても便利な駅となっています。駅の近代化が進んだことで、今後もさらに利用者が増加することが期待されます。

もう一度検索