激突!若大将

『激突!若大将』

1976年5月29日に公開された日本映画『激突!若大将』は、東宝映画によって制作された作品で、草刈正雄が主演を務めています。本作は新・若大将シリーズの第2作目であり、シリーズ全体では19作品目に当たります。この作品は、色鮮やかなシネマスコープで撮影され、88分の上映時間を持っています。キャッチコピーは「キャンパスを走れ！恋のシュートを叩き込め！新・若大将シリーズ第2弾！」で、若大将の青春と恋を描いたストーリーを予感させます。

概要

『激突!若大将』は、前作『がんばれ!若大将』から続くストーリーを引き継ぎ、シリーズ初のアイスホッケーをテーマにした作品です。ロケ地として軽井沢や北海道が使用され、映像には美しい自然が映し出されています。在校生の若大将がアイスホッケー部に所属し、仲間たちとの絆を深めながら成長していく姿が描かれています。本作には、前作からのキャストが多く参加している中で、いけだももこに代わって初出演の坂口良子がヒロイン役に抜擢されました。坂口はその後、続編『帰ってきた若大将』でもヒロインを演じており、ファンに強く印象付けられています。

スタッフとキャスト

映画の制作は藤本真澄と田波靖男によって行われ、脚本も田波が手掛けています。監督は小谷承靖が務め、撮影は上田正治、音楽は広瀬健次郎が担当しました。作品の美術を村木忍が手がけ、キャスティングにも注目が集まります。

主なキャストには、若大将役の草刈正雄のほか、フランキー堺（梅野長太郎）、関根恵子（梅野志津子）、坂口良子（谷村鮎子）、湯原昌幸（井戸山英介）などが名を連ねています。また、アイスホッケー部のマネージャーを演じる丹波義隆や、若大将の周囲を彩る多彩なキャラクターたちが登場し、青春の熱気を盛り上げます。

音楽

劇中の音楽も魅力的で、主題歌『ステーション』は草刈正雄が歌い上げています。挿入歌として『この愛にすべてを』や『愛の詩をあなたに』があり、感動的なシーンをさらに盛り上げます。音楽は物語のエモーショナルな部分を強化し、視聴者の心に響くものとなっています。

同時上映と映像ソフト

公開当時は『スリランカの愛と別れ』と同時上映され、話題を呼びました。また、映像ソフトとしては1998年にVHS版が発売され、2020年にはDVD化されました。これにより新たなファン世代に映画を楽しむ機会が提供されました。

まとめ

『激突!若大将』は、青春のスポーツを題材にした爽やかなストーリーとキャッチーな音楽で、多くの観客を魅了した作品です。このシリーズは、草刈正雄の演技力やアイスホッケーを通した友情、恋愛のテーマが融合した作品であり、今でも多くのファンに愛され続けています。

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