帰ってきた若大将

『帰ってきた若大将』

『帰ってきた若大将』は、加山雄三が主演を務める日本映画で、1981年2月11日に公開されました。この作品は、若大将シリーズの第18弾であり、加山の芸能活動20周年を記念して制作されたものです。前作である『若大将対青大将』からは10年ぶりの新作となります。加山は本名である「池端直亮」としての制作にも携わり、音楽監督には「弾厚作」としても関与している点が特徴です。また、すでに亡くなっていた飯田蝶子は、本作では写真のみでの登場という形をとっています。

主なロケ地

本作では、東京都千代田区神田淡路町にある「かんだやぶそば」が田沼雄一（加山雄三）の実家「田能久」の設定として使用されました。しかし、この店舗は2013年に火災で焼失し、その後改築されて2014年から再開しています。映画のクライマックスシーンはニューヨークシティマラソンを舞台にしており、壮大な演出が施されています。

スタッフ

本作品には多くの才能あるスタッフが関わっています。エクゼクティブプロデューサーには池端直亮、製作総指揮には渡辺晋が務め、プロデューサーには田中壽一や恩田光が名を連ねています。監督は小谷承靖で、脚本は田波靖男が担当しています。また、音楽には弾厚作と森岡賢一郎が関与し、映像の美術は薩谷和夫が手がけています。撮影は上田正治が行い、照明は望月英樹が担当しています。

キャスト

メインキャストには田沼雄一役の加山雄三をはじめ、石山新二郎役の田中邦衛や皆川純子役の坂口良子が名を連ねています。他にも、フローラ役にはアグネス・ラム、田沼久太郎役には有島一郎が出演しています。加山雄三の歌に合わせた挿入歌も多く、エンディングには「この愛いつまでも」が使用され、視聴者に感動を与えています。

音楽

音楽面でも本作は注目されており、加山雄三が多くの楽曲を提供しました。デュエット曲「I'll Forever Be With You」では、加山とアグネス・ラムが共演していますが、フローラ役のアグネスの歌声は別の声によって吹き替えられています。物語の中で、過去を振り返るシーンには『アルプスの若大将』の楽曲が再利用されるなど、作品全体にわたって音楽が重要な役割を果たしています。

同時上映

本作は『青春グラフィティ スニーカーぶる〜す』との同時上映が行われ、近藤真彦が主演する作品が同じスクリーンで上映されました。これにより、若い世代を中心に多くの視聴者を惹きつけました。

『帰ってきた若大将』は、加山雄三の魅力が存分に詰まった作品であり、ファンにとって特別な意味を持つ映画となっています。その後も長い間語り継がれ、多くの人々に愛され続けています。

もう一度検索