瀧定名古屋ビル

瀧定名古屋ビルは、愛知県名古屋市中区錦に位置するオフィスビルです。名古屋の主要幹線道路である錦通と本町通の交差点に位置し、三菱UFJ銀行名古屋営業部の向かいにあります。老舗繊維商社である瀧定名古屋の本社を兼ねています。

ビル内には、各種展示会が開催される「瀧定名古屋エキシビジョンホール」が設けられています。建物自体は近代的な高層ビルですが、錦通の由来となった古今和歌集の歌碑が設置されており、老舗としての風格を添えています。

ビルの周囲には、ランドスケープアーキテクト小林忠夫氏が手掛けた人工林のある公開空地が設けられ、地域住民に開放されています。この公開空地は、あいちトリエンナーレの会場としても利用されるなど、文化的にも貢献しています。

瀧定名古屋ビルは、その景観デザインが評価され、第1回愛知まちなみ建築賞（1993年度）と平成5年度名古屋市都市景観賞を受賞しています。

主なテナントとして、瀧定名古屋本社のほか、日本製鉄名古屋支店、日本鐵板名古屋支店、日立金属中日本支社、日立ハイテクグループ各社、中部飼料本部などが入居しています。

最寄り駅は、名古屋市営地下鉄東山線・鶴舞線の伏見駅と、東山線・名城線の栄駅で、ほぼ中間地点に位置しています。伏見駅の方が若干近い距離にあります。

参考文献

ランドスケープデザインとそのディテール、竹中工務店設計部　編著、彰国社　ISBN：4-395-00704-X. 2001年
第1回愛知まちなみ建築賞 愛知県公園緑地課（ウェブサイト）
* 平成5年度名古屋市都市景観賞表彰作品（事業向け情報）　名古屋市（ウェブサイト）

もう一度検索