瀬尾こると

瀬尾こると

瀬尾こるとは、日本の小説家、推理作家であり、その作品は独特の世界観と音楽的な背景を持つことで知られています。大分県別府市で生まれ、愛媛大学教育学部特設音楽科を卒業。音楽の素養を活かし、ファンタジックな要素とミステリーを融合させた作風を確立しました。

経歴

瀬尾こるとは、1997年に「地獄（インフェルノ）－私の愛したピアニスト」で第4回小説現代推理新人賞を受賞し、作家としてのキャリアをスタートさせました。この作品は、ジャズ・ピアニストを主人公にしたミステリーであり、音楽的な要素が物語に深みを与えています。

その後も、第3回創元推理短編賞の最終選考に残った「西方より来りし葡萄、砂漠にてみどりなす物語」が『創元推理』16号に掲載されるなど、着実に実績を重ねていきました。

2014年には、砂漠を旅するバシリスクを主人公にした長編小説『ロマネスク』を東京創元社から出版。この作品は、瀬尾こるとの代表作の一つとして評価されており、2016年には第12回『酒飲み書店員大賞』にノミネートされました。ノミネートを記念して、ジャズ・シンガーのマリー・大本とライブを行うなど、音楽との連携も積極的に行っています。

2017年には、ジャズベーシスト高橋直樹のCDアルバム「First Visit」に収録されたオリジナル曲「Dawn ー夜明け前ー」にインスパイアされた詩を書き下ろし、同アルバムに掲載されました。このコラボレーションは、愛媛新聞でも紹介され、瀬尾こるとの多才な活動が注目を集めました。

作品リスト

小説
「西方より来りし葡萄、砂漠にてみどりなす物語」（東京創元社『創元推理』1997年）
「地獄（インフェルノ）－私の愛したピアニスト」（講談社『小説現代』小説現代推理新人賞受賞作）
「ロマネスク」（東京創元社『創元推理文庫』2014年）
公募アンソロジー掲載作品
「鳥」（鮎川哲也編『本格推理1』光文社文庫、1993年）※蕎麦米単九名義
「ガリアの地を遠く離れて」（鮎川哲也監修、二階堂黎人編集『新・本格推理01』2001年）

参考文献

小説現代 1997年11月号
創元推理 1997年春号
愛媛新聞 2017年5月29日発行

外部リンク

東京創元社公式サイト
酒飲み書店員大賞 Twitter
* 高橋直樹（ジャズベーシスト）公式HP

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