瀬戸熊直樹

瀬戸熊直樹：麻雀界の絶対王者とその軌跡

瀬戸熊直樹プロは、1970年生まれの日本プロ麻雀連盟所属のトッププロ雀士です。MリーグTEAM RAIDEN/雷電|TEAM RAIDEN_雷電に所属し、数々のタイトルを獲得、麻雀界における絶対王者として君臨した経歴を持ちます。しかし、その華麗なキャリアの裏には、努力と葛藤に満ちた道のりがありました。

波乱万丈なプロへの道

自衛官の父を持つ瀬戸熊プロは、幼少期に転校を繰り返す生活を送ります。進学校である熊本県立熊本高等学校を卒業後、東京経済大学へ進学するも、大学時代は鳶職でアルバイトをしながらも麻雀に打ち込み、卒業後はプロ雀士になることを決意します。しかし、就職指導室の勧めもあり建設会社への就職を決めますが、1998年、28歳でプロテストに合格、念願のプロ雀士となります。

麻雀界の頂点へ

サラリーマン生活を経て、プロとして本格的に活動を開始した瀬戸熊プロは、着実に実力をつけ、2000年にはA2リーグに昇格します。この頃、父から「石の上にも三年」と諭され、会社を退職。麻雀店店長として生計を立てながら、麻雀の腕を磨いていきます。その後、2004年にA1リーグに昇格、数々のタイトルを獲得していきます。

2005年には鳳凰位決勝に進出するも惜しくも敗れ、2006年には発王位を獲得。2009年には念願の鳳凰位を獲得し、2010年には鳳凰位を連覇。2011年には十段位を獲得、2012年には十段位を連覇、3度目の鳳凰位を獲得するなど、輝かしい成績を残しました。2013年には十段位を3連覇、5年間で鳳凰位と十段位を6度制覇し、「絶対王者」と呼ばれた時代もありました。

Mリーグでの挑戦と苦悩

2018年には、Mリーグ・TEAM RAIDEN/雷電|TEAM RAIDEN_雷電から2位指名を受け、Mリーグに挑戦します。しかし、Mリーグ初年度はチーム最下位という結果に終わってしまいます。その後も、2021年にはA1リーグ最下位で降格が決まり、自身18年ぶりのA2リーグ参加が決まるなど苦戦を強いられます。しかし、その中で2021年には最強戦で優勝。8年ぶりに掴んだタイトルに涙し、盟友である多井隆晴プロからの激励の言葉を支えにしていたことを明かしました。

人間性と麻雀への情熱

瀬戸熊プロは、盟友である多井隆晴プロとの深い友情で知られています。2009年から「嬉しかったこと」「嫌だったこと」「明日の目標」の3行日記を続け、睡眠をしっかりとるなど、ストイックな面と、コーヒーを自らドリップしたり、韓流ドラマやアニメ、漫画を読むなどリラックスも大切にする一面も持ち合わせています。

親番での猛連荘は「クマクマタイム」と呼ばれ、勝負所で牌を叩きつける「トルネードツモ」など、独特のスタイルも持ちます。また、麻雀への情熱は深く、インタビューでは何度も「他のことはなにも知らなくてもよいくらいの麻雀の職人になりたい」と語っています。

プライベートでは、雀荘で知り合った妻と結婚。妻も麻雀の腕前で、対局後は二人で麻雀について語り合うのが日課とのこと。江頭2:50の大ファンであることでも知られており、麻雀番組で江頭Tシャツを着て解説を務めたこともありました。

瀬戸熊直樹の軌跡：まとめ

瀬戸熊直樹プロは、数々のタイトルを獲得した実力者であると同時に、麻雀への並々ならぬ情熱と、人間味あふれる人物です。波乱に満ちたキャリアの中で、常に努力を続け、頂点を目指し続ける姿は、多くの麻雀ファンに感動と勇気を与え続けています。 彼の今後の活躍にも期待しましょう。

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