無伴奏ソナタ
『無伴奏ソナタ』（むばんそうソナタ、原題：Unaccompanied Sonata and Other Stories）は、アメリカのSF作家オースン・スコット・カードによる短編集、およびその表題作となったSF小説です。
この短編集は、カードの初期の代表作の一つである「エンダーのゲーム」を含む、11の優れた短編小説を収めています。原書は1980年に刊行され、日本では1985年にハヤカワ文庫SFから野口幸夫らによる翻訳版が登場しました。その後、2014年には金子浩、山田和子による新たな翻訳が施された新訳版が、同じくハヤカワ文庫SFより刊行されています。
短編集に収められている作品は以下の通りです。
エンダーのゲーム（Ender's Game）
SF誌『アナログ』1977年8月号初出。
王の食肉（Kingsmeat）
SF誌『アナログ』1977年度Yearbook初出。
呼吸の問題（Deep Breathing Exercises）
SF誌『オムニ』1979年7月号初出。
時蓋をとざせ（Closing the Timelid）
SF誌『F&SF』1979年12月号初出。
憂鬱な遺伝子を身につけて（I Put My Blue Genes On）
SF誌『アナログ』1978年8月号初出。
四階共同便所の怨霊（Eumenides in the Fourth Floor Lavatory）
『Chrysalis』1979年 IV初出。
死すべき神々（Mortal Gods）
SF誌『F&SF』1979年1月号初出。
解放の時（Quietus）
SF誌『オムニ』1979年8月号初出。
猿たちはすべてが冗談なんだと思いこんでいた（The Monkeys Thought 'Twas All in Fun）
SF誌『アナログ』1979年5月号初出。
磁器のサラマンダー（The Porcelain Salamender）
書き下ろし。
無伴奏ソナタ（Unaccompanied Sonata）
SF誌『オムニ』1979年3月号初出。
特に表題作である「無伴奏ソナタ」は、短編集の枠を超えて広く知られることとなり、日本の演劇集団キャラメルボックスによって舞台化されています。これは、1987年に上演された『北風のうしろの国』を原案とし、劇団の初期作品を再演する企画「アーリータイムス」の一環として、2012年に初めて上演されました。その後も2014年、2018年と複数回にわたり再演を重ねており、多くの観客に届けられています。
舞台公演履歴（演劇集団キャラメルボックス）
2012年（初演）
5月25日 - 30日：東京グローブ座
6月2日 - 4日：新神戸オリエンタル劇場
2014年（再演）
9月26日 - 10月1日：サンシャイン劇場（東京）
10月5日：三重県文化会館 中ホール
10月8日 - 9日：名鉄ホール（名古屋）
10月11日 - 13日：森ノ宮ピロティホール（大阪）
10月25日：りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場
10月29日：大垣市スイトピアセンター・文化ホール（岐阜）
2018年（再々演）
5月16日 - 20日：サンシャイン劇場（東京）
5月22日：栃木総合文化センター
5月23日 - 24日：東海市芸術劇場（愛知）
6月2日：まつもと市民芸術館（長野）
6月23日 - 24日：サンケイホールブリーゼ（大阪）
舞台版では、作中に登場する印象的な楽曲「シュガーの歌」が、SIBERIAN NEWSPAPERの真鍋貴之によって作曲され、配信限定で販売されています。
主な出演者（舞台）
2012年・2014年版
クリスチャン：多田直人
カレン/デニス：大森美紀子
ジャニス/ブライアン：岡田さつき
オリビア/カール：岡内美喜子
ギルバート/ミック/ギレルモ：左東広之
リスナー/ジョー：小多田直樹
リンダ/マイク：原田樹里
ポール/キース：畑中智行
リチャード/ウォッチャー：石橋徹郎（文学座）
2018年版
クリスチャン：多田直人
リチャード／ウォッチャー：石橋徹郎（文学座）
ギルバート／ミック／ギレルモ：[オレノグラフィティ]
カレン／デニス：岡田さつき
リスナー／ジョー／アル：岡田達也
ビリー／ブライアン：筒井俊作
オリビア／カール：森めぐみ
リンダ／マイク：大滝真実
ポール／キース／ブルース：山﨑雄也
さらに、2024年にはこの「無伴奏ソナタ」の初のミュージカル化が実現しました。『無伴奏ソナタ -The Musical-』と題され、舞台版と同じく成井豊が脚本・演出・作詞を手がけ、音楽は杉本雄治が担当しました。東京と大阪で上演され、新たな形で作品世界が表現されました。
ミュージカル公演履歴
2024年
7月26日 - 8月4日：サンシャイン劇場（東京）
8月10日 - 11日：森ノ宮ピロティホール（大阪）
主な出演者（ミュージカル）
クリスチャン（メイカー）：平間壮一
ウォッチャー（監視人）：多田直人（キャラメルボックス）
ギレルモ（ギター弾きの作業員）ほか：大東立樹
リンダ（ウェイトレス）ほか：熊谷彩春
ジョー（レストラン店主）ほか：藤岡正明
ブライアン（作業員班長）ほか：畑中智行（キャラメルボックス）
カレン（クリスチャンの母）ほか：原田樹里（キャラメルボックス）
リチャード（クリスチャンの父）ほか：染谷洸太
ギルバート（検査官）ほか：西野誠
ジャニス（検査官）ほか：町屋美咲
オリビア（ハウスキーパー）ほか：霧矢大夢
オースン・スコット・カードの筆致による短編の魅力に加え、特に表題作が演劇作品としても繰り返し上演され、ミュージカル化されるなど、メディアミックス展開によって多くの人々に愛されている作品です。
関連項目として、著者である「オースン・スコット・カード」が挙げられます。
この短編集は、カードの初期の代表作の一つである「エンダーのゲーム」を含む、11の優れた短編小説を収めています。原書は1980年に刊行され、日本では1985年にハヤカワ文庫SFから野口幸夫らによる翻訳版が登場しました。その後、2014年には金子浩、山田和子による新たな翻訳が施された新訳版が、同じくハヤカワ文庫SFより刊行されています。
短編集に収められている作品は以下の通りです。
エンダーのゲーム（Ender's Game）
SF誌『アナログ』1977年8月号初出。
王の食肉（Kingsmeat）
SF誌『アナログ』1977年度Yearbook初出。
呼吸の問題（Deep Breathing Exercises）
SF誌『オムニ』1979年7月号初出。
時蓋をとざせ（Closing the Timelid）
SF誌『F&SF』1979年12月号初出。
憂鬱な遺伝子を身につけて（I Put My Blue Genes On）
SF誌『アナログ』1978年8月号初出。
四階共同便所の怨霊（Eumenides in the Fourth Floor Lavatory）
『Chrysalis』1979年 IV初出。
死すべき神々（Mortal Gods）
SF誌『F&SF』1979年1月号初出。
解放の時（Quietus）
SF誌『オムニ』1979年8月号初出。
猿たちはすべてが冗談なんだと思いこんでいた（The Monkeys Thought 'Twas All in Fun）
SF誌『アナログ』1979年5月号初出。
磁器のサラマンダー（The Porcelain Salamender）
書き下ろし。
無伴奏ソナタ（Unaccompanied Sonata）
SF誌『オムニ』1979年3月号初出。
特に表題作である「無伴奏ソナタ」は、短編集の枠を超えて広く知られることとなり、日本の演劇集団キャラメルボックスによって舞台化されています。これは、1987年に上演された『北風のうしろの国』を原案とし、劇団の初期作品を再演する企画「アーリータイムス」の一環として、2012年に初めて上演されました。その後も2014年、2018年と複数回にわたり再演を重ねており、多くの観客に届けられています。
舞台公演履歴（演劇集団キャラメルボックス）
2012年（初演）
5月25日 - 30日：東京グローブ座
6月2日 - 4日：新神戸オリエンタル劇場
2014年（再演）
9月26日 - 10月1日：サンシャイン劇場（東京）
10月5日：三重県文化会館 中ホール
10月8日 - 9日：名鉄ホール（名古屋）
10月11日 - 13日：森ノ宮ピロティホール（大阪）
10月25日：りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場
10月29日：大垣市スイトピアセンター・文化ホール（岐阜）
2018年（再々演）
5月16日 - 20日：サンシャイン劇場（東京）
5月22日：栃木総合文化センター
5月23日 - 24日：東海市芸術劇場（愛知）
6月2日：まつもと市民芸術館（長野）
6月23日 - 24日：サンケイホールブリーゼ（大阪）
舞台版では、作中に登場する印象的な楽曲「シュガーの歌」が、SIBERIAN NEWSPAPERの真鍋貴之によって作曲され、配信限定で販売されています。
主な出演者（舞台）
2012年・2014年版
クリスチャン：多田直人
カレン/デニス：大森美紀子
ジャニス/ブライアン：岡田さつき
オリビア/カール：岡内美喜子
ギルバート/ミック/ギレルモ：左東広之
リスナー/ジョー：小多田直樹
リンダ/マイク：原田樹里
ポール/キース：畑中智行
リチャード/ウォッチャー：石橋徹郎（文学座）
2018年版
クリスチャン：多田直人
リチャード／ウォッチャー：石橋徹郎（文学座）
ギルバート／ミック／ギレルモ：[オレノグラフィティ]
カレン／デニス：岡田さつき
リスナー／ジョー／アル：岡田達也
ビリー／ブライアン：筒井俊作
オリビア／カール：森めぐみ
リンダ／マイク：大滝真実
ポール／キース／ブルース：山﨑雄也
さらに、2024年にはこの「無伴奏ソナタ」の初のミュージカル化が実現しました。『無伴奏ソナタ -The Musical-』と題され、舞台版と同じく成井豊が脚本・演出・作詞を手がけ、音楽は杉本雄治が担当しました。東京と大阪で上演され、新たな形で作品世界が表現されました。
ミュージカル公演履歴
2024年
7月26日 - 8月4日：サンシャイン劇場（東京）
8月10日 - 11日：森ノ宮ピロティホール（大阪）
主な出演者（ミュージカル）
クリスチャン（メイカー）：平間壮一
ウォッチャー（監視人）：多田直人（キャラメルボックス）
ギレルモ（ギター弾きの作業員）ほか：大東立樹
リンダ（ウェイトレス）ほか：熊谷彩春
ジョー（レストラン店主）ほか：藤岡正明
ブライアン（作業員班長）ほか：畑中智行（キャラメルボックス）
カレン（クリスチャンの母）ほか：原田樹里（キャラメルボックス）
リチャード（クリスチャンの父）ほか：染谷洸太
ギルバート（検査官）ほか：西野誠
ジャニス（検査官）ほか：町屋美咲
オリビア（ハウスキーパー）ほか：霧矢大夢
オースン・スコット・カードの筆致による短編の魅力に加え、特に表題作が演劇作品としても繰り返し上演され、ミュージカル化されるなど、メディアミックス展開によって多くの人々に愛されている作品です。
関連項目として、著者である「オースン・スコット・カード」が挙げられます。
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