焼山 (札幌市豊平区)

焼山 (札幌市豊平区)

焼山は、北海道札幌市豊平区西岡に位置する標高261.8メートルの山である。山というよりは、丘陵地帯の一つのピークといった方が適切かもしれない。その名の由来は、開拓時代に頻発した山火事によるもので、当時は周辺地域全体が「焼山」と呼ばれていた。

歴史

1909年（明治42年）に、周辺一帯の地名が「西山」と改められ、その後「西岡」という地名になった。しかし、「焼山」という山名だけは現在も残っている。

特徴

焼山は、西岡水源池を巡る自然歩道と隣接している。しかし、目立たない存在であるためか、登山客はそれほど多くはない。一帯は豊かな樹木に覆われており、かつての山火事の痕跡は見られない。この森林は自然に回復したものであり、貴重な研究試験林となっている。

自然

焼山一帯は、様々な動植物が生息する自然豊かな場所である。春にはエゾエンゴサクやカタクリなどの花が咲き、夏には昆虫たちが飛び交う。秋には紅葉が美しく、冬には雪景色が広がる。

アクセス

バス: じょうてつバス西岡営業所下車、徒歩約20分
車: 国道36号線から西岡方面へ

参考文献

『札幌地名考』さっぽろ文庫1
『札幌の山々』さっぽろ文庫48

もう一度検索