焼山寺山

焼山寺山の概要

焼山寺山（しょうさんじやま）は、徳島県名西郡神山町にそびえる標高938mの美しい山です。この山は、四国八十八箇所の第11番目の寺院である藤井寺から通じる「焼山寺道」にアクセスでき、巡礼者たちに親しまれています。山の西側では、左右内川を渡った後に「へんころがし６」という道を登り、七合目半に位置する焼山寺に辿り着きます。

焼山寺を越えた後は、東へ進み同じく86番目の大日寺へ続く一の宮道が通ります。山の中には「大蛇封じ込めの大岩」と呼ばれる大きな岩があり、これも訪れる人々にとっての見どころの一つです。

山頂には焼山寺奥の院にあたる蔵王権現堂があり、ここからは剣山、一ノ森、丸笹山、三嶺、雲早山、高城山など、周囲の美しい景色が一望できます。また、剣山山頂や小松島市内から焼山寺山を確認することができ、その姿は多くの登山者を惹きつけています。

登山ルート

焼山寺山の登山は、本坊の左奥にある登山口から始まります。この登山道は約1.1 kmにわたり、徒歩でおおよそ1時間の道のりです。登山口から450mの地点には「大蛇封じ込めの岩」があり、ここは訪れる価値があります。さらに350mの地点では竜王窟へ下る道と頂上へ向かう道が分岐しています。この分岐を右に進み、約100mの急坂を登ることで尾根の一つのピークに到達でき、杖立権現祠を見ることができます。

その後、左に進んで痩せ尾根を約200m進むと、最後の急坂を登り詰め、頂上に到達します。頂上では蔵王権現を祀った奥の院の祠があり、達成感を感じることができるでしょう。なお、竜王窟へは先の分岐から、1 kmほど下るのが一般的ですが、低い方からアクセスする方が安全で速いです。

アクセス

焼山寺へ向かう車道の分岐点からさらに約1km進むと、左手に小さな橋があります。これを越えた車道を約300mたどると、斜めに上がる登り口があります。ここから約5分ほど歩くと竜王窟に到着。大岩壁の向こう側を上に進むと山頂に達し、そのまま150mほど進むと「目洗い大師」を見ることができます。

登山用の車道は荒れているため、分岐地点に車を駐車して歩く方が安全で快適な登山ができます。

関連情報

焼山寺山の魅力は、その豊かな自然と歴史的な背景にあります。それぞれの季節に異なる表情を見せるこの山は、登山愛好者や巡礼者にとって特別な場所となっています。加えて、周辺地区には下分上山村や神山町といった地域もあり、観光を兼ねた訪問に適しています。

もう一度検索