熊本バス御船営業所

熊本バス御船営業所概要

熊本バス御船営業所は、かつて熊本県御船町で運営されていたバス営業所の一つです。この営業所の正式名称は「熊本バス熊本中央営業所御船出張所」であり、周辺地域の交通便を支えていました。しかし、2012年3月31日をもって老朽化のために閉鎖され、その後、バスの定期券の発売は近隣のクリーニング店や熊本バス自動車学校に移されました。現在、営業所があった土地は解体され、住宅地として転用されています。

営業所の位置と交通の変遷

御船営業所は熊本県上益城郡御船町大字御船937番地2に位置していました。この地域には、1964年まで熊延鉄道が運行されていました。営業所近くには「御船」という名のバス停が設けられており、主な行き先には「御船・玉虫」などが表示されていました。麻生交通もこの地区にバスを運行していましたが、現在は近隣の車庫前に停留所を移転したため、「麻生交通前」という名称に変わっています。さらに、近くには産交バスの「御船橋」バス停も存在し、ここでは交通センターからの路線や木山産交からの系統が運行されていました。

2012年12月11日以降、熊本バスは御船の停留所を経由せず、自動車学校入口から東側へ迂回するルートを採用しました。この新しいルートでは御船スポーツセンター入口や御船町恐竜博物館前を経由するため、以前の停留所は利用できなくなりました。

運行されていた路線

運行路線としては、以下のような系統がありました：

• - 南14 「直行線」（馬見原線） 交通センター - 中の瀬車庫 - クレア - 御船 - 玉虫（車庫） - 矢部(浜町) - 畑 - 大川 - 大野幣立宮前 - 馬見原
• - 南15 「甲佐砥用線（田迎経由）」 交通センター - 中の瀬車庫 - クレア - 御船 - 塔の木 - 甲佐 - 寒野 - 砥用学校前
• - 東11 「健軍線（平成音楽大経由便）」 熊本駅 - 交通センター - 通町筋 - 水前寺公園前 - 県庁 - 神水町 - 健軍電停前 - 秋津レークタウン - 六嘉 - 平成音楽大学 - 御船 - 玉虫（車庫）

これらの路線は、地域住民だけでなく、観光客にも利用されていたため、交通の重要な役割を果たしていました。

廃止された路線

御船営業所で運行されていた路線の中には、南16「田代線」および「水越線」がありました。これらの路線は、2007年3月31日をもって運行を終了し、御船町の委託により麻生交通がその後を引き継ぐ形になりました。また、御船営業所からの御船町内のエリアでは限定的な運用が行われた事例もありました。

関連情報

この営業所の閉鎖は、地域の交通のあり方に影響を及ぼしましたが、今でも御船町は熊本交通センターやバスによる移動手段に力を入れています。地域の交通機関の発展と共に、熊本県及び周辺地域の交通網も進化し続けていることは意義深い点と言えるでしょう。

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