熊本哲之

熊本哲之は、1931年（昭和6年）6月4日に広島県呉市で生まれ、2018年（平成30年）5月2日に86歳で亡くなった日本の政治家です。中央大学法学部を卒業後、衆議院議員秘書を経て政界入りしました。

1977年、東京都議会議員選挙に初当選し、以後6期24年にわたり都議会議員を務めました。都議時代には、1988年に当時の鈴木俊一東京都知事の下で、都庁舎の新宿への移転に伴い設置された新都庁舎建設特別委員会の委員長に就任し、新庁舎建設に尽力しました。また、1995年には、青島幸男都政下で地方分権推進特別委員長に就任し、地方分権の推進にも貢献しました。同年9月には東京都議会議長に就任し、1997年7月まで務めました。

1999年、都議会議員を任期途中で辞職し、世田谷区長選挙に自民党・自由党の推薦を受けて立候補しましたが、現職の大場啓二に敗れました。しかし、2003年の世田谷区長選挙では、自民党・保守新党の推薦を受け再挑戦し、見事当選を果たしました。2007年には自民党・公明党の推薦を受けて再選し、2期8年にわたり世田谷区長を務めました。2011年の区長選挙には立候補せず、政界から引退しました。

政治家としての功績が認められ、2011年には旭日中綬章を受章しました。2018年5月2日、肺炎のため、世田谷区内の病院で逝去。叙従四位。

熊本哲之は、都議会議員として新都庁舎建設や地方分権推進に尽力し、都議会議長も務めるなど、都政に大きく貢献しました。また、世田谷区長としては、区政の発展に尽力し、区民からの信頼も厚かった人物でした。

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