熊本県民総合運動公園屋内運動広場

熊本県民総合運動公園屋内運動広場（パークドーム熊本）

熊本県熊本市東区に位置する熊本県民総合運動公園屋内運動広場、通称パークドーム熊本は、公共の多目的スポーツ施設として知られています。企業や団体による共同管理が可能なこの施設は、地域のスポーツ振興に重要な役割を果たしています。

施設の背景と歴史

1994年に世界男子ハンドボール選手権の開催に合わせて建設計画が発表され、1997年3月に竣工しました。完成後は使用を開始し、最初の大会を成功裡に終えました。その後、グラウンド面は人工芝に改修され、様々なスポーツの競技が行えるようになりました。

1999年には台風の影響を受け、屋根の一部が損傷しましたが、迅速な修理を行い、同年のくまもと未来国体でも無事に使用されました。2002年には技能五輪全国大会、2006年にはスペシャルオリンピックス日本大会など、国内外の多くのイベントがここで開催されてきました。

2016年の熊本地震では一時的に使用が停止されましたが、その後修繕工事を経て2017年に再オープンを果たしました。さらに2019年には、世界女子ハンドボール選手権をメイン会場として迎えるなど、今もなお多くの観客を魅了し続けています。2023年には、日本建築家協会からJIA25年賞を受賞し、その美しさや機能性が評価されました。

施設の特長

パークドーム熊本の建物は、ソラマメのような独特な形状をした敷地に位置しており、屋根の高さは32メートルに及びます。この屋根構造は、世界初となる二重空気膜構造で、周囲の環境を考慮した設計がされています。空気膜によって屋根を支持し、加圧ファンは太陽光発電からのエネルギーを使用。また、自然採光を活かし、市場の照明を抑える工夫もされており、エコフレンドリーな側面も持ち合わせています。

施設内には、約11,000平方メートルの広さを持つグラウンドや25メートルのプール、会議室などの設備が整っています。グラウンドはサッカー1面、テニス12面、そしてソフトボールや少年野球のための2面と、ゲートボール8面にも対応しており、多様なスポーツ活動が可能です。観覧席も2,000席用意されており、大規模なイベントにも対応できる体制が整っています。

アクセス

パークドーム熊本へのアクセスは、公共交通機関と自動車の両方から便利です。熊本駅前及び熊本桜町バスターミナルからは、熊本都市バスのG1-5系統に乗車し、「パークドーム熊本前」で下車することでアクセスできます。また、九州自動車道の熊本インターチェンジからは5～10分の距離にあり、熊本空港からも10〜15分と利便性が高いです。

このように、熊本県民総合運動公園屋内運動広場、パークドーム熊本は地域住民のみならず、国内外から訪れる多くのアスリートや観客にとって、重要なスポーツ活動の場となっています。

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