熊本電気鉄道01形電車

熊本電気鉄道01形電車の概要

熊本電気鉄道01形電車は、2014年から導入された電車で、熊本電鉄が以前運行していた営団の東京メトロ01系を改良したものです。

導入背景

この01形は、従来の5000形（元東急5000系）の後継として設計され、2014年度と2015年度にかけて2両1編成ずつ、合計で4両2編成が導入されました。特に、2014年度に譲渡された1編成2両は、東京メトロ時代の第36編成を改造したもので、その作業は西鉄筑紫工場で行われました。

また、01形の導入によって、熊本電気鉄道の全ての営業用車両に冷房装置が装備されるようになりました。これにより、利用者はより快適な移動手段を手に入れることができました。

改造内容

01形電車は、特に台車と集電装置の改造が目立ちます。6000形で効果があった川崎重工業製の新型台車「efWING」に換えられ、さらに集電方式の違いから屋根上にはシングルアーム式のパンタグラフが2基設置されています。また、車両の床下には,東芝製のIGBT素子VVVFインバータ制御装置が新設されているため、運行もよりスムーズです。

他にも、車体幅がわずかに狭いため、乗降口にはドアステップが設けられ、運転操作の簡略化を図るために整備士が乗務するワンマン運転にも対応した設備がされています。たとえば、整理券発行機や、両先頭車の前面に後方確認用のミラーが設置されています。

さらに、車両のラインカラーは日本の空の色を連想させる銀色が維持されており、東京メトロ時代のキャラクター「メトポン」を使ったドアステッカーも引き継がれています。熊本電鉄の社章もメトロ時代のデザインに寄せられるように調整されています。

運用

商業運転は2015年3月16日から始まり、実用運行の開始から間もなくして、この新型車両は北熊本車庫での運用をスタートしました。2016年1月には第35編成が車庫に搬入され、3月1日からの運行が開始されました。

その後、両編成にはスカートが取り付けられ、2016年6月11日には第36編成に「くまモン」のラッピングが施され、2017年10月には第35編成でもこのデザインが採用されることになりました。

現在、両編成は藤崎宮前 - 御代志間（本線）及び上熊本 - 北熊本間（上熊本線）で運行されています。このように、熊本電気鉄道01形電車は、新旧の魅力を持ち、地域の交通を支える役割を果たしています。

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