熊谷ゴルフクラブ

熊谷ゴルフクラブ

熊谷ゴルフクラブは、埼玉県熊谷市に所在し、1962年に開場した歴史あるゴルフ場です。千年以上の歴史を有する街、熊谷の地に根付くこのゴルフ場は、その美しい自然環境と戦略的なコース設計で多くのゴルファーに愛されています。

概要

ゴルフ場の創設は1960年に始まり、当時の日本クレジットビューロー株式会社社長の河村良介のもとで実現に向けた動きがスタートしました。候補地として選ばれたのは、広大な河川敷であり、そこには草原や杉、松、アカシアの森が点在していました。しかし、当初はゴミ捨て場と化した河川敷の一部もあり、環境整備が必要とされていました。

河村社長は、熊谷市や埼玉県と連携し、用地賃貸契約や許認可手続きをスムーズに進めていきました。また、地元の石原農協との協力で民有地の買収も行い、離作した農家の方々はゴルフ場のスタッフとして新たな雇用機会を得ることができました。これにより、地域経済の活性化にも寄与しました。

1960年の9月14日には、経営母体として「熊谷観光ゴルフ株式会社」が設立され、河村良介が社長に就任。1961年には「熊谷ゴルフクラブ」が誕生し、その後、間野貞吉によるコース設計が進行しました。

コース設計と特徴

設計にあたっては、「河川の効用を重んじる」という河村社長の意向を基に、自然環境を存分に活かしたコース作りが行われました。1962年4月29日に18ホールすべてが完工し、プレーが可能となりました。ゴルフ場の全体面積は約23.9万坪に及び、6,705ヤード、パー72という規模を誇ります。

特に、15番および16番ホールは、高いヒマラヤ杉が立ち並び、まるで山岳コースにいるかのような印象を与えます。また、10番ホールはフィールドに5本の松が配されており、戦略性が求められるレイアウトになっています。これらの特長は、プレイヤーにとっても挑戦と楽しみを提供します。

施設情報

熊谷ゴルフクラブの施設は、広々としたハウスを備えており、建物面積は約1,650平米。ハウスの設計・施工を行ったのは株式会社大林組であり、訪れるゴルファーたちに快適な空間を提供しています。

練習場も完備されており、24打席の200ヤード打撃可能なスペースがあります。このため、訪れるゴルファーは、コースに出る前にしっかりと練習を行うことができます。

アクセスと地域

熊谷ゴルフクラブへのアクセスは、公共交通機関を利用する場合、上越新幹線や秩父鉄道の熊谷駅からクラブバスを利用して約10分と便利です。また、車で向かう場合は、関越自動車道の東松山インターチェンジから18キロメートルほどでアクセスできます。

このように、熊谷ゴルフクラブは地域に密着したゴルフ場であり、訪れる全ての人々にとって心地よい場を提供し続けています。開場以来、何十年にもわたり多くのプレイヤーたちに親しまれているこのゴルフクラブは、今後も多くの人々に楽しまれることでしょう。

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