熊谷組

株式会社熊谷組（くまがいぐみ）

概要

株式会社熊谷組は日本の準大手ゼネコンで、福井県福井市に本店を、東京都新宿区に本社を置いています。母体は1940年に設立され、以来、数多くの高層ビルや大型土木工事を手がけてきました。特に新宿野村ビルディングや「台北101」の施工を担当し、国際的にも名を知られています。また、青函トンネルや黒部トンネルなどの難工事にも取り組み、「トンネルの熊さん」として広く知られています。

沿革

1938年1月に飛島組から独立し、株式会社熊谷組が誕生しました。創設者である熊谷三太郎は初代社長に就任し、以降数世代にわたり経営が続けられました。戦後には福井市の市長として地域の復興に貢献し、また政治家としても活躍。1950年代には原子力発電所の建設推進によって同社は成長を遂げました。その後の1980年代には、海外事業での成功を収め、業界内での地位を確立しましたが、バブル崩壊後には経営危機を迎えました。

この時期、多くの債務を抱えながらも、主要銀行との協議を経て経営再建を果たし、2005年には先代社長の指揮の下で再スタートを切りました。さらに、2012年には熊谷マイスター制度を導入し、技能労働者の処遇改善を目指しました。

事業内容

熊谷組は大型土木工事を中心とした事業を展開しており、特にトンネル工事での高い技術力と実績があります。また、リニア中央新幹線の施工にも関与しています。さらに、公共事業から民間施設の建設まで、幅広い施工実績が特徴です。最新の経済指標では、営業利益がスーパーゼネコンを上回るなど業績も好調です。

施工実績

熊谷組は多くのトンネルや橋梁、建築物の施工を手がけてきました。主な実績には、青函トンネル、黒部トンネル、東京湾アクアライン、さらに海外プロジェクトとしてオーストラリアのシドニー・ハーバー・トンネルや香港の地下鉄工事などがあります。このように、国内外問わず様々な工事に携わり、高い評価を得ています。

社会貢献と評価

株式会社熊谷組は、建設業界において女性の活躍を支援する企業としても注目されており、2020年には「なでしこ銘柄」に選出されています。また、かつては社会人野球チームやバスケットボールチームも存在し、スポーツ振興にも寄与していました。

結論

株式会社熊谷組は、長い歴史を持つ企業であり、特に土木工事と高層建築での実績を誇ります。地方創生や地域貢献に積極的に取り組みながら、今後も技術革新を進めていく企業としての姿勢を持っています。

もう一度検索