熊野ゆづる(くまの ゆづる、
1998年11月6日 - )は、
青森県八戸市出身の女子レスリング選手です。階級は59kg級で、身長は157cmです。
オリンピック4連覇を達成した
伊調馨選手、そしてその姉で元世界チャンピオンの
伊調千春選手が所属していた八戸クラブでレスリングを始めました。この名門クラブで基礎を培ったことが、彼女の後の活躍に繋がっています。
中学3年生の時には、
ジュニアクイーンズカップ中学生の部、全国中学生選手権、そして全日本女子オープン選手権(中学生の部)の57kg級で優勝を果たし、早くからその才能を発揮しました。その後、東京の安部学院高校に進学すると、1年生の時にアジアカデット選手権とインターハイの56kg級で優勝、さらにクリッパン女子国際大会カデットの部55kg級でも勝利を収めました。高校3年時には、
ジュニアクイーンズカップとJOC杯ジュニアの部59kg級で優勝しました。全日本選抜選手権の58kg級では決勝まで進みましたが、元世界チャンピオンの
浜田千穂選手に敗れました。インターハイでは60kg級で2連覇を達成し、世界ジュニアでは59kg級で優勝しました。全日本選手権では58kg級で3位入賞を果たしました。
2017年に
日本大学に進学すると、1年生の時に
ジュニアクイーンズカップとJOC杯ジュニアの部でそれぞれ2連覇を達成しました。全日本選抜選手権では決勝で坂上嘉津季選手に敗れ、2年連続で2位となりました。世界ジュニアでは2連覇を成し遂げ、初開催となった23歳以下の世界一を決めるU-23世界選手権では、初戦でヨーロッパチャンピオン、2回戦でU23ヨーロッパチャンピオンを破り、決勝ではモンゴルの選手を6-1で破り、58kg級の初代世界チャンピオンとなりました。2年生の時には、U-23世界選手権の59kg級に出場し、3位入賞を果たしました。
熊野選手の主な戦績は以下の通りです。
2011年 - 全国中学選抜選手権 3位(48kg級)
2012年 -
ジュニアクイーンズカップ 中学生の部 2位(48kg級)
2012年 - 全国中学生選手権 3位(48kg級)
2013年 -
ジュニアクイーンズカップ 中学生の部 優勝(57kg級)
2013年 - 全国中学生選手権 優勝(57kg級)
2013年 - 全日本女子オープン選手権(中学生の部) 優勝(57kg級)
2014年 -
ジュニアクイーンズカップ カデットの部 2位(56kg級)
2014年 - JOC杯カデットの部 2位(56kg級)
2014年 - アジアカデット選手権 優勝(56kg級)
2014年 - インターハイ 優勝(56kg級)
2014年 - 全日本女子オープン選手権(高校生の部) 2位(56kg級)
2015年 - クリッパン女子国際大会 カデットの部 優勝(55kg級)
2015年 -
ジュニアクイーンズカップ カデットの部 3位(55kg級)
2015年 - JOC杯カデットの部 3位(55kg級)
2015年 - 全日本選抜選手権 3位(55kg級)
2015年 - 全日本女子オープン選手権(高校生の部)2位(55kg級)
2016年 - クリッパン女子国際大会 3位(55kg級)
2016年 -
ジュニアクイーンズカップ ジュニアの部 優勝(59kg級)
2016年 - JOC杯ジュニアの部 優勝(59kg級)
2016年 - 全日本選抜選手権 2位(58kg級)
2016年 - インターハイ 優勝(60kg級)
2016年 - 世界ジュニア 優勝(59kg級)
2016年 - 全日本女子オープン選手権(高校生の部)優勝(60kg級)
2016年 - 全日本選手権 3位(58kg級)
2017年 - クリッパン女子国際大会 3位(58kg級)
2017年 -
ジュニアクイーンズカップ ジュニアの部 優勝(59kg級)
2017年 - JOC杯ジュニアの部 優勝(59kg級)
2017年 - 全日本選抜選手権 2位(58kg級)
2017年 - 世界ジュニア 優勝(59kg級)
2017年 - U-23世界選手権 優勝(58kg級)
2017年 - 全日本選手権 2位
2018年 - ワールドカップ 優勝
2018年 -
ジュニアクイーンズカップ ジュニアの部 2位(59kg級)
2018年 - JOC杯ジュニアの部 優勝(62kg級)
2018年 - アジアジュニア選手権 優勝(59kg級)
2018年 - 全日本選抜選手権 2位(59kg級)
2018年 - 全日本学生選手権 2位(62kg級)
2018年 - U-23世界選手権 3位(59kg級)
2018年 - 全日本選手権 2位(62kg級)
2019年 - 全日本選手権 3位(62kg級)
熊野選手は、今後の活躍が非常に期待される若手レスリング選手の一人です。国際舞台での更なる飛躍を目指し、日々鍛錬を積んでいます。