爆笑ヒットパレード (1967年)

笑いと興奮のステージ！1967年夏の風物詩『爆笑ヒットパレード』

1967年7月2日から9月24日まで、フジテレビ系列で放送された『爆笑ヒットパレード』。毎週日曜19時からの1時間、日本のトップ芸人たちが繰り広げる、華麗にして熱狂的なステージは、多くの視聴者を魅了しました。

多彩な芸の競演、生放送の臨場感

この番組の魅力は、なんといってもそのバラエティ豊かな内容です。落語、漫談、漫才といった演芸の定番に加え、声帯模写や曲芸など、様々なジャンルの芸が披露されました。第一線で活躍する人気芸人たちによる、まさに「爆笑」必至の競演は、当時の人々にとって、日曜の夜を締めくくる最高のエンターテインメントだったと言えるでしょう。
さらに注目すべきは、番組が毎回生放送で行われていた点です。収録とは異なる、生放送ならではの臨場感と、予期せぬハプニングも織り交ぜた、まさにその時だけの特別なステージが展開されました。その緊張感と興奮は、テレビを通して視聴者にもダイレクトに伝わったことでしょう。

番組を支えたトリオ・スカイライン

番組の司会を務めていたのは、当時絶大な人気を誇っていたトリオ・スカイライン（東八郎、原田健二、小島三児）です。彼らの軽妙なトークと絶妙な連携は、番組全体を明るく、そして華やかに彩りました。芸人たちとの息の合った掛け合いも魅力的で、出演者と視聴者の間を取り持つ存在として、番組の成功に大きく貢献しました。

『爆笑ヒットパレード』から生まれたもの

『爆笑ヒットパレード』の終了後も、トリオ・スカイラインを起用した関連番組が次々と誕生します。金曜12時15分枠には『大爆笑ホール』、翌1968年1月には日曜19時枠で『爆笑ダイヤモンドショー』が復活。さらに同年3月には、『爆笑ヒットパレード』のリニューアル版とも言える『爆笑グランドパレード』が火曜20時枠でスタートしました。これらの番組からも、トリオ・スカイラインの人気の高さ、そして『爆笑ヒットパレード』が視聴者からいかに支持されていたかが分かります。
ただし、1968年から放送されている正月特番『初詣!爆笑ヒットパレード』とは、番組タイトルが似ているものの、直接的な関連性はありません。

1960年代後半のテレビ演芸界を彩る

『爆笑ヒットパレード』は、1960年代後半のテレビ演芸界において、重要な役割を果たした番組と言えるでしょう。番組に出演した多くの芸人たちは、後のテレビ界を担うスターとなり、番組自体も、当時の視聴者の記憶に深く刻まれています。生放送というスタイル、そして多彩な芸の競演、そしてトリオ・スカイラインの軽妙な司会と、様々な要素が絡み合い、この番組を成功に導いたのです。この番組は単なるエンターテインメント番組としてだけでなく、当時の社会状況やテレビ文化を反映した貴重な資料としても、その価値は高いと言えるでしょう。番組から派生した番組群からも、当時のテレビ界の活況が伺えます。 番組の成功は、まさに時代を反映した出来事だったと言えるでしょう。

参考資料

* 産経新聞

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