爆風銃

爆風銃（バップガン）について

爆風銃は、日本のファンクバンドとして1980年代初頭に活動していました。彼らは日本の音楽シーンにおいて独自の地位を確立し、そのスタイルやパフォーマンスは多くのファンに愛されました。このバンドは、後に爆風スランプとなるグループの前身とも言える存在です。

結成と音楽スタイル

1981年、ドラム担当のファンキー末吉とキーボードのホッピー神山を中心に爆風銃は結成されました。バンド名は、アメリカのファンクグループ「パーラメント」の同名曲に由来しています。爆風銃の音楽は技術重視であり、数十人のメンバーが交代しながら活動していました。彼らのファンクミュージックは、日本の音楽シーンでは当時珍しいものであり、多くのリスナーに新鮮な印象を与えました。

爆風銃は、ヤマハが後援するバンドコンテストの常連で、1981年のEastWestではシニア部門の最優秀グランプリを獲得しました。また、同年のライト・ミュージック・コンテスト（LMC）でも優秀賞を受賞します。しかし、そうした実績にもかかわらず、メジャーデビューは果たせず、他の多くの出演バンドが成功を収める中で、彼らは次第に活動を停止することになります。

バンドの解散とその後の活動

グランプリを獲得したにもかかわらず、爆風銃がメジャーシーンに進出しなかったため、ファンキー末吉は新メンバーとして江川ほーじんを迎え入れ、当時コンテストで親しい関係にあったスーパースランプのメンバー、パッパラー河合やサンプラザ中野を誘い、爆風スランプを結成することになります。一方で、ホッピー神山やスティーブ衛藤はPINKを結成し、そちらでメジャーデビューを果たしました。

この結果、爆風銃はメジャーシーンに登場することなく、その活動を縮小せざるを得なくなりました。しかし、近年ではファンキー末吉が経営する八王子のライブバーや、元スタッフのフレディ・マーシーの尽力により、後期メンバーが集結し、2011年1月27日には下北沢のCLUB251でライブイベントも行われました。イベントには、当時のバンドメンバーが再結集し、懐かしい音楽をファンに届けました。

さらに、2011年8月1日にはNHK Eテレの番組「大！天才てれびくん」の音楽コーナーで爆風銃の楽曲「ロケット・モグラーに乗って」がオンエアされ、世代を超えたファンに新たな印象を与えました。

主なメンバー

現在のメンバーには、ボーカルのダンシング・フライ（西村真一）、ギターのドゥーワップかんじ（斎藤寬志）、ベースのほーじん、ドラムスのファンキー末吉、キーボードのホッピー神山、パーカッションのスティーヴ エトウ、そして代理ボーカルを務めるフレディ・マーシーが含まれています。特に、フライは音楽活動を復帰させ、現在もその存在感を示しています。

このように爆風銃は、日本のファンクバンドの先駆者として、多くの人々に影響を与え、日本の音楽シーンでも特異な存在感を放っていたことが分かります。

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