片山三喜子

片山三喜子：逆境を力に変えるメンタルコーチ

片山三喜子（かたやま さきこ）は、宮崎県国富町出身のメンタルコーチであり、元関西テレビのアナウンサーという異色の経歴を持つ人物です。同志社大学文学部で心理学を専攻後、1987年にアナウンサーとして関西テレビに入社。報道、宣伝、マーケティングなど多岐にわたる分野で活躍しました。

DV問題への取り組み

片山氏の活動で特筆すべきは、ドメスティック・バイオレンス（DV）問題への取り組みです。1997年から「ドメスティック・バイオレンス 夫・恋人からの暴力」キャンペーンの企画・取材を担当し、1998年からは報道部のDV担当記者を兼務。このキャンペーンは、DVや児童虐待関連報道の先駆けとして評価され、2000年には第7回坂田記念ジャーナリズム賞を受賞しました。30代からは、DV防止と被害者支援のために、コミュニケーションやカウンセリングの手法を本格的に学んだそうです。

難病からの生還とSBTとの出会い

順風満帆に見えた片山氏のキャリアですが、40代で初期の乳がん、そして「120万人に1人」という難病による神経麻痺に見舞われます。特に神経麻痺は、両足の膝から下に激しい痛みと麻痺を引き起こし、歩行困難になるほどでした。しかし、片山氏は諦めずにリハビリに取り組み、「動く」という言葉を自身にかけたり、沖縄の海辺を歩く姿を想像したりすることで、11ヶ月後には再び歩けるようになったのです。この経験から、「自分へのポジティブ・フレーズ」と脳の関係に着目し、心理学と脳科学に基づくSBT（スーパーブレイントレーニング）を学び、SBT1級メンタルコーチなどの資格を取得しました。

現在の活動

関西テレビを定年退職後、片山氏はSBTメンタルコーチとして、講演や指導活動を通じて人々に勇気と希望を与えています。2024年には、初の著書『ストレスフリーの人がやっている ポジティブ・フレーズ言いかえ事典』を出版。アナウンサー時代の経験とSBTの知見を融合させたこの書籍は、多くの読者に支持されています。また、フリーランスとしてテレビ・ラジオ番組にも出演し、幅広く活躍中です。

アナウンサー時代の出演番組

KTVニュース
KTVニュースフラッシュ
アタック600（リポーター）
FNN World Uplinkおおさか（関西ローカルパートのキャスター）
2時ドキッ!
おチャの「ま」
大阪国際女子マラソン（優勝者インタビュアー）

著書

『ストレスフリーの人がやっている ポジティブ・フレーズ言いかえ事典』（大和出版、2024年）

片山三喜子は、困難を乗り越え、自身の経験を活かして人々に寄り添う、まさに現代のロールモデルと言えるでしょう。彼女の言葉は、多くの人々に希望と勇気を与え続けています。

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