片山安孝

片山安孝について

片山 安孝（かたやま やすたか、1960年6月2日生まれ）は、日本の地方公務員として兵庫県において様々な重要な役職を歴任してきました。彼の経歴には、兵庫県公営企業管理者、信用保証協会理事長、さらには副知事が含まれています。

来歴

片山は兵庫県高砂市の出身で、地元の進学校である白陵高校を卒業した後、1983年に中央大学法学部を卒業し兵庫県庁に入庁しました。彼は主に人事関連の業務に従事し、総務省自治行政局での出向も経験しています。その後、彼は人事課長や企画県民部管理局長、西播磨県民局長を経て、2016年には産業労働部長に就任。最終的には公営企業管理者として勤務した後、2021年4月に兵庫県信用保証協会の理事長に就任しました。同年9月には兵庫県副知事に任命され、知事の斎藤元彦を支える覚悟を決めました。

彼は、職員の力を引き出し、守るべきものは守り、変えるべきものは果敢に変えるという信念を持っており、その信念をもとに県民のために尽力したいと語っています。

県幹部の告発文書問題

しかし、彼の公務員生活は順風満帆ではありませんでした。2024年3月、西播磨県民局長が、斎藤知事のパワハラの疑惑に関する内部告発を行い、告発文書の中には片山に関連する項目も含まれていました。告発を受けて、片山は人事課長と共に局長のパソコンを押収し、その結果、局長は解任されました。さらに、片山に対しても県議会での百条委員会設置が提案される中、彼は辞職の意向を示しましたが、これが混乱を招くこととなります。

7月7日には元局長が自殺と見られる状況で亡くなり、これに伴い、兵庫県職員労働組合は県知事と片山の辞職を要求しました。翌日、片山は知事に一緒に辞職するよう提案しましたが、知事はこの提案を拒否しました。その後、片山は辞任する意向を表明し、「悔しい」と涙ながらに語りました。彼は告発文書に対しては事実無根であると強く否定しました。

著作

片山は公務員としての経験をもとにいくつかの著作を執筆しています。例えば、2006年には『地方公共団体の定員管理の取組』という記事が『地方公務員月報』に掲載されました。また、2002年には「雇用確保推進プラン」についても執筆しています。

人物

産業労働部長の時代には、地場産業の振興に関して、地元の産品を積極的に購入することが重要であると答え、地元の産業に対する熱意を示しました。彼は、播州織のシャツやたつののレザーの財布などを用いて、地域の産業を支える姿勢を見せました。

片山は退任後、日本維新の会の兵庫県連に関与する予定とされていますが、その将来は起訴の可能性も含め、暗雲が垂れ込めています。

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