片山幹雄

片山幹雄

片山幹雄（かたやま みきお）は、1957年12月12日生まれの日本の技術者、実業家、文化人です。岡山県倉敷市出身で、現在は株式会社Kconseptの代表取締役社長を務める傍ら、東京大学生産技術研究所の研究顧問、ローランド株式会社の社外取締役、そして吉本興業に所属する文化人タレントとしても活動しています。そのキャリアは、技術と経営の両分野にわたり、多岐にわたっています。

生い立ちと学歴

片山は岡山県立倉敷青陵高等学校を卒業後、東京大学工学部に進学しました。この工学のバックグラウンドが、後の彼のキャリアにおける技術的な強みとなっています。

シャープでのキャリア

1981年、片山はシャープ株式会社に入社しました。入社のきっかけは、彼の父親とシャープの第二代社長である佐伯旭との親交があったことです。入社面接では、工学部出身でありながら経営を担当したいという希望を述べていたという逸話も残っています。技術畑を歩み、1998年には液晶事業部長に就任し、液晶事業の立て直しに成功しました。

2003年に取締役、2005年に常務取締役、そして2006年には代表取締役専務取締役に昇進しました。2007年4月には、49歳で代表取締役社長に就任しました。社長時代には、大型液晶パネルを生産する堺工場の建設を主導しましたが、この大規模投資が後にシャープの経営を圧迫し、2009年には上場後初の最終赤字を計上する結果となりました。2012年3月期には3760億円、2013年3月期には5453億円という巨額の赤字を計上し、経営危機に陥りました。2012年4月1日には社長を退任し、代表権のない会長に就任しました。

日本電産でのキャリア

2014年9月、片山は日本電産株式会社の永守重信社長に誘われ、顧問として入社しました。同年10月には副会長執行役員（最高技術責任者）に就任し、シャープを退社しました。その後、2015年6月には代表取締役副会長執行役員に、2020年4月には代表取締役副社長執行役員に昇進しました。しかし、2020年6月には取締役の職を解任され、副社長執行役員となりました。2021年10月には特別顧問に就任し、2022年3月に日本電産を退社しました。

現在の活動

2022年4月には、東京大学生産技術研究所の研究顧問に就任しました。また、株式会社Kconseptを設立し、代表取締役社長に就任しました。同年9月には、株式会社よしもと統合ファンドの顧問に就任し、吉本興業に文化人タレントとして所属しました。2023年3月には、ローランド株式会社の社外取締役に就任するなど、多岐にわたる分野で活躍しています。

人物像

片山の趣味はゴルフで、座右の銘は「誠意と創意」、モットーは「技術に限界はなし」です。家族は妻と2人の娘がいます。

片山は、技術者としての専門知識と経営者としての決断力を兼ね備え、その多才な活動は多くの人々に影響を与えています。シャープでの経営経験は苦いものであったものの、その後も様々な企業で要職を歴任しており、その経験は彼の大きな財産となっています。

外部リンク

役員紹介 - 日本電産株式会社
役員一覧 - ローランド株式会社
* 片山 幹雄 プロフィール - 吉本興業株式会社

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