片岡昭吾

片岡 昭吾（かたおか しょうご）氏は、1978年1月23日生まれ、千葉県千葉市出身の元アマチュア野球選手、そして監督です。プロ野球で埼玉西武ライオンズや読売ジャイアンツに所属した元選手の片岡保幸氏（易之、治大）は実の弟にあたります。

選手としての経歴

宇都宮学園高校（現：文星芸術大学附属高校）時代には、3年生の夏にチームの中堅手として全国高等学校野球選手権大会（夏の甲子園）に出場しました。

高校卒業後は、日本大学へ進学。東都大学野球の1部リーグでは、通算47試合に出場し、156打数41安打、打率.263、3本塁打、22打点という成績を残しています。日本大学が1部リーグに復帰した1998年春季リーグ戦では、ベストナインにも選出され、その打撃力が評価されました。

2000年からは社会人野球の強豪、JR東日本に入社。入社後に守備位置を内野手に変更し、持ち前の力強い打撃を活かしてチームのクリーンアップとして活躍しました。

社会人時代のハイライトの一つとして、2007年の第78回都市対抗野球大会が挙げられます。この大会で片岡氏は全試合で4番打者を務め、19打数9安打6打点とチームを牽引する活躍を見せ、JR東日本を準優勝に導きました。この功績が称えられ、大会の敢闘賞である久慈賞を受賞しています。

また、実弟である片岡治大氏も同時期に社会人野球（東京ガス）に所属しており、2001年から2004年までの4年間は、東京地区を代表する企業チームの選手としてお互いにしのぎを削るライバル関係にありました。

指導者としての経歴

2008年シーズン限りで現役選手としてのキャリアを終えた片岡氏は、翌2009年シーズンからはJR東日本でコーチとして指導者の道を歩み始めました。

その後、母校である日本大学野球部のコーチに就任し、指導経験を重ねます。そして、2021年1月には同野球部の監督に就任することが発表されました。監督就任当時、日本大学野球部は東都大学2部リーグに位置していましたが、片岡監督の下、チームは着実に力をつけ、就任初年度である2021年春季の2部リーグ戦で見事に優勝を飾りました。さらに、1部リーグ昇格をかけた強豪との入れ替え戦も制し、日本大学野球部をわずか1年で東都大学1部リーグ復帰へと導くという、監督としての手腕を発揮しました。

選手としては社会人野球でトップレベルの活躍を見せ、都市対抗での久慈賞受賞などその打撃力を遺憾なく発揮。指導者としては、母校を短期間で名門の地位である東都大学1部リーグへと引き上げるなど、アマチュア野球界において選手、指導者の両面で重要な役割を果たしています。

主なタイトル・表彰

* 第78回都市対抗野球大会久慈賞（2007年）

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