牧名ことり

牧名ことり（まきな ことり）について

牧名ことりは、6月23日生まれで、東京都北区出身の元OSK日本歌劇団の娘役スターです。彼女は北豊島高等学校を卒業したのち、1999年に日本歌劇学校に入学しました。彼女は第74期生であり、同期には寿依千や珂逢こころ、出口紗智子などがいます。歌劇学校は2000年に生徒の募集を停止したため、彼女はその最後の卒業生となりました。

初舞台は、2001年の近鉄劇場での公演『闇の貴公子』で、そこから彼女の舞台人生が始まります。歌劇学校を卒業したのち、4月頃にOSK日本歌劇団に入団しますが、残念ながら翌年の2002年6月には歌劇団が解散することが決定しました。この解散は彼女にとって大きな転機となり、先行きに不安を感じながら一度は東京へ戻ります。しかし、歌劇への情熱が彼女を再び舞台へと駆り立て、同年の冬には活動を再開しました。

OSK再結成後の2007年には、娘役ユニット「チェリーガールズ」の初代メンバーに選ばれ、その活動を通じて彼女の存在感がより高まりました。2008年からは、朝香櫻子との共演により桜花昇ぼるの相手役を務め、松竹座や南座公演、さらには上海万博公演など、多くの舞台でヒロインとして演じる機会を得ました。彼女は特に、『光源氏　紫式部絵巻』や『源氏千年夢絵巻』などの作品で重要な役割を果たしました。

彼女の主な舞台履歴を見ると、2001年の『闇の貴公子』を皮切りに数多くの作品に出演しています。特に印象に残る役としては、2006年の『Dancer』でのジュリア役、2009年の『桜彦翔る!』でのゼノビア役、また2010年の『聖徳太子絵巻』での刀自古郎女役などがあります。彼女の演技は観客を魅了し、舞台上での存在感は抜群でした。

2015年11月、南座で行われた『OSK レビュー in KYOTO』をもって、牧名ことりは退団しました。退団後は、彼女の舞台人生は一つの区切りを迎えますが、彼女が残した数々の名演は今でも多くの人々の記憶に残っています。

音楽や舞台芸術において、牧名ことりのように観る者を引き込む存在は、極めて貴重です。OSK日本歌劇団の歴史の中で彼女が果たした役割は非常に大きく、今後もその業績は語り継がれていくことでしょう。

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