牧昭男

牧 昭男 - 日本のボクシング界のレジェンド

概要

牧昭男（まき あきお）は、1936年3月14日に大阪府大阪市で生まれた元プロボクサーであり、OBF東洋スーパーバンタム級のチャンピオンとして知られています。彼はアマチュアボクシングの強豪からプロの世界に転身し、技術力と戦略で数々のタイトルを獲得しました。2014年に他界するまで、彼の名は日本のボクシング史に深く刻まれています。

来歴

牧は浪華商業高等学校（今の大阪体育大学浪商高等学校）を卒業し、その後関西大学でアマチュアボクシングに励みました。1958年には全日本チャンピオンに輝き、その年のアジア大会にも出場しました。さらに、メキシコで開かれたダイヤモンド・ベルト大会において銅メダルを獲得し、アマチュアとしての成績は82勝10敗を誇ります。

1959年にプロに転向した牧は、3戦目で後の強敵である関光徳と戦い、試合は引き分けとなりました。彼はその後、フットワークやボディワークを駆使して勝利を重ねていきました。しかし、1960年には胸を負傷し、長期のブランクを強いられました。1961年には後に世界王者となるファイティング原田との対戦がありましたが、勝利を手にすることはできませんでした。

その後、連敗を喫し、やや低迷していた牧でしたが、1963年12月19日には坂本春夫を相手に東洋ジュニアフェザー級王座に挑戦しました。坂本は初代王者として名を馳せていた選手でしたが、牧は12ラウンドの判定で坂本を下し、見事第二代東洋王者の称号を得ることができました。

しかし、その栄光の後には苦難が待ち受けていました。1964年には石山六郎とのノンタイトル戦でボディブローによる4回KO負けを喫し、同年の5月6日にはプリノイ・TROとの初防衛戦に敗れて王座を失いました。この試合を最後に、牧は現役を引退しました。引退後は大関マキジム（現：SF.マキボクシングジム）の会長として、また西日本ボクシング協会の会長も歴任し、テレビ解説者としても活躍しました。

2014年、牧は転倒により外因性脳挫傷の診断を受け、泉南市内の病院に入院。その後、脳梗塞のために4月26日に死去しました。彼の名は、今でも日本のボクシング界で語り継がれる存在です。

関連項目

• - 男子ボクサー一覧
• - 東洋太平洋ボクシング連盟(OPBF)王者一覧

牧昭男の息づく業績とその意義は、次世代の選手たちにとっても大きな励みとなり、ボクシングの発展に寄与しています。

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