特定記録

特定記録とは

特定記録は、日本[[郵便]]が提供する郵便物のオプションサービスの一つで、郵便追跡サービスが付帯しているのが特徴です。このサービスを利用すると、差し出した郵便物がいつ、どこに配達されたかを確認することができます。

サービス概要

特定記録は、郵便物とゆうメールに付加することができ、2021年10月1日時点の郵便約款では第134条に規定されています。このサービスは、速達や配達日指定といった他のオプションサービスと併用することも可能です。

料金は、2024年10月1日現在、郵便物の場合は210円、ゆうメールの場合は160円です。ただし、速達などのオプションを付けない限り、土日祝日の配達は行われません。速達を付加する場合は、レターパックライトと類似したサービスとなります。

発送の際は、郵便物を郵便局の窓口に持参し、特定記録での発送を申し出ます。速達などのオプションサービスを利用する場合は、その旨も合わせて伝えます。

窓口で、職員が郵便物をスキャナーで読み取る場合、受領証は感熱紙のレシートで発行されます。または、「書留・特定記録郵便物等差出票」に差出人の住所氏名などを記入し、提出を求められる場合もあります。その際は、複写式の用紙の1枚が受領証となります。

料金の支払いは、封筒に直接切手を貼付するか、現金または利用可能なキャッシュレス決済で行います。バーコードを貼付するため、郵便ポストへの投函はできません。また、集荷は企業であっても原則として行われていません。

特徴

特定記録は、郵便物の引受を記録するという点では書留と同様です。しかし、配達方法が大きく異なります。書留は受取人への対面配達で受領証が発行されますが、特定記録は受取人の郵便受けに投函されるため、配達員には配達の証拠となる受領証がありません。

郵便追跡サービスは、特定記録の大きな特徴の一つです。2011年3月以前は、配達支店内で配達完了の端末入力が行われていたため、追跡サービスに表示される配達完了時刻と実際の配達時刻にずれが生じていました。しかし、2011年4月以降は、配達先での配達完了入力に変更されたため、このずれは解消されつつあります。これにより、利用者は配達日を知ることができますが、正確な配達時刻までは把握できない場合があります。

特定記録郵便は市販の封筒を使用できます。速達を付加した場合、レターパックライトと送達速度や追跡番号で配達確認ができる点で類似します。2021年9月以前は、特定記録郵便には速達性がありませんでしたが、2021年10月以降の日本[[郵便]]の送達サービス変更により、普通扱いの郵便物・ゆうメールの配達日数が1日程度繰り下げられたため、普通扱いよりもわずかに優位性を持つようになりました。ただし、書留や速達、レターパックとは異なり、曜日に関わらず配達されるわけではありません。

まとめ

特定記録は、郵便追跡サービスが付帯した便利なオプションサービスですが、書留とは配達方法や受領証の有無で違いがあります。速達などのオプションを組み合わせることで、より速く、確実に配達することができます。利用目的に合わせて、最適なサービスを選択することが重要です。

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