ゆうメール

ゆうメールとは

ゆうメールは、日[[本郵便]]株式会社が提供する、冊子とした印刷物（書籍や雑誌、カタログなど）や電磁的記録媒体（CD、DVDなど）を、比較的安価な運賃で送付できるサービスです。郵便物として扱われる第一種郵便物とは異なり、信書（手紙など）を送ることはできません。ただし、荷物に添付できる無封の添え状や送り状、注文書、返信用払込書、商品見本などは同封可能です。

2007年の郵政民営化以前は「冊子小包郵便物」という名称でしたが、民営化に伴い現在の「ゆうメール」となりました。かつては「書籍小包郵便物」「カタログ小包郵便物」というサービスもありましたが、1998年に統合されています。

サービス内容

ゆうメールは、以下の条件を満たす場合に利用できます。

内容物: 冊子とした印刷物、または電磁的記録媒体に限ります。
電磁的記録媒体には、FD、CD、MD、DVD、レコード、ビデオテープ、カセットテープ、クレジットカード、パソコンのハードディスク、カメラのフィルム、レントゲン写真などが含まれます。
添付可能物: 無封の添え状、送り状、注文書、返信用払込書、商品見本など
サイズ:
規格内: 34cm × 25cm × 3cm以内、かつ重量1kg以内
規格外: 2018年8月31日まで取扱。縦・横・高さの合計が170cm以内、重量3kg以内（大口割引適用時は重量4kg以内）

規格外は規格内に比べて運賃が高く設定されていました。

梱包:
外装に「ゆうメール」または「冊子小包」と明記
内容物が確認できるように梱包（封筒の一部を切り欠く、包装の一部を透明にする、内容品の見本を提示するなど）

差出方法

ゆうメールは、郵便窓口のほか、郵便ポストからも差し出すことができます。料金は、切手を貼付するか、窓口で現金払いとなります。料金後納、料金受取人払の制度も利用可能です。

配達方法

ゆうメールは、原則として郵便受けに配達されます。郵便受けに入らない大型のゆうメールは手渡しでの配達となります。2021年10月からは、土曜日・日曜日・休日の配達は休止されています。

補償

ゆうメールには、万が一の滅失や毀損に対する損害賠償制度はありません。ただし、郵便料金は返金されます。返金を受けるには、郵便料金を支払ったことを証明する必要があります。

大口割引

ゆうメールには、大口割引制度があります。

特別運賃（1）: 1ヶ月間に500個以上発送する場合に適用
特別運賃（2）: 1ヶ月間に5,000個以上発送する場合に適用

年間3,000万個以上発送する超大口利用者は、重量4kgまで利用できます。また、佐川急便の「飛脚ゆうメール」、ヤマト運輸の「クロネコゆうメール」のように、他の運送事業者が大口利用者として、自社で引き受けた荷物を日[[本郵便]]経由で配送するケースもあります。

大口割引適用で料金後納の場合、内容物の制限が緩和され、信書でなければ冊子としない印刷物も送付可能です。

オプションサービス

ゆうメールでは、以下のオプションサービスを併用できます。

速達
書留（一般書留、簡易書留、特定記録）
代金引換
配達日指定
* 着払い

追跡ゆうメール

追跡ゆうメールは、日[[本郵便]]と契約した大口事業者のみが利用できる、追跡サービス付きのゆうメールです。バーコードによって配送状況を確認できます。以前は配達日の朝にまとめて配達完了の処理が行われていたため、追跡情報と実際の配達時間にずれが生じることがありましたが、現在は改善されています。

心身障害者用ゆうメール

心身障害者用ゆうメールは、図書館と重度の障害を持つ方との間で、図書の貸し出しや返却に利用できる低料金サービスです。重量は3kg以内です。

ゆうパケット・クリックポスト

ゆうパケット・クリックポストも、ゆうメールと同様の荷物扱いですが、料金体系や仕組みが異なります。特に、ゆうメールが土日祝日に配達されないのに対し、ゆうパケットやクリックポストは配達されるため、場合によってはこれらのサービスの方が早く到着することがあります。

約款

ゆうメールの規定は、ゆうパケット約款に記載されています。ゆうメール単独の約款は存在しません。

商標問題

「ゆうメール」という名称は、ダイレクトメール業者の株式会社札幌メールサービスが商標登録しており、日[[本郵便]]との間で商標権侵害訴訟が発生しました。一時的に日[[本郵便]]の使用差し止めが命じられましたが、その後、和解が成立し、日[[本郵便]]は「ゆうメール」の名称を使用できるようになりました。

もう一度検索