犯罪経歴証明書

犯罪経歴証明書とは

犯罪経歴証明書（はんざいけいれきしょうめいしょ）は、ある人物に犯罪歴がないことを公的に証明する文書です。英語では"Certificate of Criminal Record"と呼ばれ、無犯罪証明書や警察証明書といった名称で呼ばれることもあります。この証明書は、日本語だけでなく、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語でも犯罪歴の有無が記載される点が特徴です。

犯罪経歴証明書の目的

犯罪経歴証明書は、主に以下のような目的で使用されます。

査証（ビザ）の申請: 一部の国では、ビザ申請の際に犯罪歴の有無を確認するために犯罪経歴証明書の提出を求めています。
永住権の申請: 永住権を申請する際にも、申請者の犯罪歴を確認する目的で提出が必要となる場合があります。
国際結婚: 国際結婚の手続きにおいて、相手国の法律に基づき、犯罪経歴証明書の提出が求められることがあります。

各国が犯罪経歴証明書の内容をどのように判断するかは、その国の主権に委ねられており、日本政府が関与することはできません。留学の際に犯罪経歴証明書が要求されるケースもありますが、日本は原則としてそれに応じていません（ただし、各国の情勢などを考慮し、証明書の発給事由は随時変更される可能性があります）。

実際には、対象となる人物の指紋を警察庁の指紋データベースと照合し、その結果に基づいて証明書が作成されます。

犯罪経歴証明書の申請手続き

犯罪経歴証明書の申請は、国内居住者と海外居住者で手続きが異なります。

国内居住者の場合

各都道府県の警視庁公安部外事第一課、または警察本部の刑事部鑑識課で申請を行います。

在外日本人の場合

在外公館（大使館や領事館）で申請を行います。

申請に必要な書類

申請には、以下の書類が必要です。

1. 日本国旅券（パスポート）
2. 現住所を確認できる書類: 住民票の写し、運転免許証、個人番号カードなど
3. 証明書発給の必要性を確認できる書類: 大使館や提出先機関からの文書など（アメリカのDiversity Immigrant Visaに当選した場合に送られてくる書類も含まれます）
4. 外国居住者の場合: 過去の国内居住地を確認できる書類（住民票の除票、戸籍の附票、外国人登録原票の写しなど）

注意点

申請に必要な書類は、変更される場合があります。申請前に必ず各都道府県警察または在外公館のウェブサイトで最新情報を確認してください。
犯罪経歴証明書の発給には、時間がかかる場合があります。余裕をもって申請するようにしましょう。

関連情報

自動指紋識別システム: 指紋照合に使用されるシステム
わいせつ教員: 犯罪歴のある教員に関する情報

外部リンク

外務省 警察証明書（犯罪経歴証明書）
* 警視庁 渡航証明（犯罪経歴証明書）の申請について

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