狩場山地

狩場山地

狩場山地は、渡島半島の北部に位置し、ほぼ東西に連なる山地です。後志利別川の北側を走り、後志総合振興局、檜山振興局、渡島総合振興局の3つの振興局に跨っています。一帯は、狩場茂津多道立自然公園として指定され、豊かな自然が保護されています。

自然環境

狩場山地は、その西部が狩場山自然休養林、東部が美利河・二股自然休養林として整備されています。山地の中央部にある賀老高原には、美しい賀老の滝があり、訪れる人々を魅了しています。冬季にはスノーモービルの利用も見られますが、過去には雪崩による死亡事故も発生しており、注意が必要です。

主な山

狩場山地には、以下のような山々が連なっています。

狩場山 (1520m): 狩場山地の最高峰であり、日本三百名山にも選ばれています。
東狩場山 (1319m)
フモンナイ岳 (1337m)
前山 (1260m)
オコツナイ岳 (1170m)
大平山 (1191m)
メップ岳 (1147m)
カスベ岳 (1050m)
カニカン岳 (981m)
長万部岳 (973m)

植生

狩場山地は、ブナの北限地帯として知られており、広大なブナの原生林が広がっています。このブナ原生林は、日本国内でも有数の面積を誇ります。森林限界付近（標高800m～1000m）では、ダケカンバやハイマツなどの植生が見られます。

交通

狩場山地は、日本海側に向けて急峻に落ち込む地形のため、海岸線沿いは交通の難所となっています。かつては、国道229号のトンネル崩落事故により、長期間の通行止めを余儀なくされたこともありました。

主な道路

国道229号: 日本海側を南北に縦断する主要な道路です。
北海道道836号島牧美利河線: 建設が中止されています。
峰越連絡林道: 狩場山地を縦断する林道でしたが、現在は通行不能となっています。

その他

狩場山地は、豊かな自然に恵まれており、登山や自然観察を楽しむ人々にとって魅力的な場所です。しかし、急峻な地形や冬季の雪崩など、危険な側面もあるため、訪れる際には十分な注意が必要です。

脚注

狩場茂津多道立自然公園
狩場山自然休養林
美利河・二股自然休養林

外部リンク

狩場茂津多道立自然公園
狩場山自然休養林
* 美利河・二股自然休養林

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