独立民主連合

独立民主連合（UDI）：チリの右派政党

独立民主連合（Unión Demócrata Independiente, UDI）は、チリの右派に位置する政党です。国際民主同盟の一員として、国際的な連携も図っています。

歴史

UDIの起源は、アウグスト・ピノチェト軍事政権下の1983年に遡ります。当初は「独立民主連合運動」（Movimiento Unión Demócrata Independiente, MUDI）という名称でした。ハイメ・グスマンが中心となり、カトリック社会教説に影響を受けたGremialismoという思想を基盤としていました。MUDIは、軍事政権の政治的な支柱として、中間層、下層階級、そして農村部へと支持を広げていきました。

1987年、MUDIは国民革新党の結成に参加しますが、同党がピノチェトから距離を置くにつれて、逆にピノチェトを強く支持するようになります。1989年には、グスマンらが国民革新党を離党し、独立した政党としてUDIを設立しました。

民主化以降

民主化後、UDIは国民革新党などの保守政党と連携し、「民主主義と進歩」、「チリのための同盟」、「変革のための同盟」といった保守政党連合を維持してきました。2001年以降は、単独で議会における最大政党としての地位を確立しています。

近年では、ピノチェト体制に対する批判や、同性婚容認など、リベラルな見解も示すようになっています。

思想

UDIは、当初カトリック社会教説に影響を受けたGremialismoを思想的な柱としていました。しかし、時代とともにその思想も変化し、現在ではより幅広い保守的な価値観を代表する政党となっています。

現状と課題

UDIは、チリの政治において重要な役割を果たしています。しかし、近年ではリベラルな見解も示すようになり、党内の意見の多様化が進んでいます。今後のUDIがどのような方向へ進むのか、注目が集まっています。

外部リンク

公式サイト（スペイン語）

もう一度検索