猫はやっぱり猫でした

猫はやっぱり猫でした (Puttin'on the Dog)

1944年10月28日に公開された、トムとジェリーシリーズの短編アニメーション作品『猫はやっぱり猫でした』(原題:Puttin'on the Dog)は、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラ監督による、定番の追いかけっこが展開するコメディ作品です。

ストーリー

いつものようにトムとジェリーは追いかけっこを始めます。しかし、ジェリーは偶然にも野犬の収容所に逃げ込んでしまいます。収容所の中には、スパイクをはじめとする、猫を嫌う獰猛な犬たちが多数いました。ジェリーを追いかけることが出来なくなったトムは、困り果ててしまいます。

そんな時、トムは偶然、一軒家の軒下に置かれた犬のオブジェを見つけます。トムは、このオブジェをかぶることで犬になりすまし、収容所の中に侵入しようとたくらみます。

見事、犬たちの目を欺き、ジェリーとの追いかけっこを再開したトム。しかし、ジェリーはトムの正体を暴こうと画策し始めます。トムは必死にジェリーの企みを阻止しつつ、ジェリーを追いかけ回します。

追いかけっこはクライマックスへと向かい、ジェリーは「YES STUPID IT'S A CAT！(バーカ、ネコだよ)」と大きく書いた紙を掲げ、遂にトムの正体を暴いてしまいます。

正体がバレたトムは、収容所の犬たちから一斉に追いかけられ、激しい怒号と吠え声の中を逃げ回ることになります。なんと、その犬の大群の中には、犬のオブジェをかぶったジェリーの姿もありました。

最後は、トムは犬たちに追いかけられ、旗掲揚塔のてっぺんまで追い詰められてしまいます。

登場キャラクター

トム: ジェリーを追いかけるため、犬のオブジェをかぶり、犬になりすまします。しかし、ジェリーに正体が暴かれ、最後はジェリーにオブジェを奪われ、犬たちに追いかけ回されます。
ジェリー: トムに追いかけられ、野犬の収容所に逃げ込みます。そこでトムの正体を暴き、最後はトムから犬のオブジェを奪い、犬たちと共にトムを追い詰めます。
スパイクとその仲間たち: 野犬の収容所に収容されている犬たちで、迷い込んできたトムを追い回します。

スタッフ

監督: ウィリアム・ハンナ、ジョセフ・バーベラ
製作: [フレッド・クインビー]
共同製作: [ウィリアム・ハンナ]
脚本: [ウィリアム・ハンナ]]、[[ジョセフ・バーベラ]
原画: ケネス・ミューズ(初公開版では、ケン・ハリス名義)、ピーター・バーネス、レイ・パターソン、アーヴン・スペンス、ビル・リトルジョン(クレジット無し)
原画補: バーニー・ポスナー(クレジット無し)
レイアウト: ハービー・アイゼンバーグ(クレジット無し)
音楽: スコット・ブラッドリー
彩色プロセス: テクニカラー
録音プロセス: ウェスタン・エレクトリック
制作: メトロ・ゴールドウィン・メイヤー・カートゥーン・スタジオ
* 配給: メトロ・ゴールドウィン・メイヤー、ロウズ・シアター

まとめ

『猫はやっぱり猫でした』は、トムとジェリーの定番の追いかけっこを、犬の収容所というユニークな舞台で展開する、テンポの良い短編アニメーションです。予測できない展開と、キャラクターたちのコミカルな動きが、多くの観客を魅了する作品となっています。トムの策略とジェリーの機転、そしてスパイク率いる犬たちの迫力ある姿が見どころです。

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