玉ねぎむいたら…

概要

『玉ねぎむいたら…』は、TBS系列で1981年の春から晩秋にかけて放送された桜田淳子主演のホームコメディドラマです。当初は2クールの放送予定でしたが、その人気から5話が追加され、合計31話が制作されました。

このドラマの中で、毎回登場する連載漫画の原稿『リーコが行く シロクロード』は、著名な漫画家・石森章太郎によって書き下ろされたものです。また、2005年には日本クラウンからDVD-BOXが発売され、全話を通して視聴できるようになりました。

番組は当初『はらぺこ同士』というタイトルで予定されており、雑誌等でその名称で紹介されていました。その後、1字違いの『はらぺこ同志』という作品が同じく1982年に放送されたこともあり、タイトルの類似性が注目されました。

あらすじ

主人公の大国鶴郎は知名度の高い漫画家ですが、趣味の昆虫採集に没頭しがちなため、彼の漫画は事実上、弟子の理介が手がけています。鶴郎の私生活は混乱を極め、後妻の順子は家を去り、家の中は荒れ放題。しかし、状況を改善するために、幼馴染の隆代から家政婦を紹介してもらうことになります。しかしその家政婦が結婚寸前ということで雇用が叶わず、隆代の娘である小浪が名乗り出て大国家で働くことになります。

小浪は剣道のスキルを持ちながら、家事には全くの無知。この不器用さが、家の雰囲気を一層騒がしくし、理介との間にさまざまな衝突を引き起こします。しかし、対立を重ねる中で、やがてお互いのことを意識するようになり、物語は進展していきます。

キャスト

主要キャラクター

• - 斉藤小浪（桜田淳子）：剣道が得意な21歳の女の子。男勝りな性格で、料理は壊滅的。
• - 番野理介（石立鉄男）：鶴郎の弟子であり、家の運営を一手に引き受ける37歳。「主役」とも言える立ち位置。
• - 大国鶴郎（藤岡琢也）：かつてのヒット作家であり、今は趣味に走りがち。
• - 徳川蝶子（中尾ミエ）：ベテランのアシスタントで、理介に恋するも実らず。

その他のキャスト

他にも、家族や友人、仕事仲間たちがドラマの中で織りなす様々な人間関係が描かれ、視聴者を引き込む要素がたくさん詰まっています。小浪の母や弟子との関係、美術系専門学校の学生など、個性的なキャラクターたちが物語を引き立てています。

制作

本作の原案・脚本は松木ひろしが担当。音楽は平尾昌晃が手掛け、視聴者を楽しませる小気味良いメロディーが印象的です。演出には橋本信也が名を連ね、多くの視覚的な工夫が施されています。製作はオフィス・ヘンミが行い、TBSが放送しました。この作品は、今もなお多くのファンに愛され続けています。

ドラマ『玉ねぎむいたら…』は、笑いと友情、ちょっぴり切ない恋愛模様が展開される心温まる作品です。視聴者にとって、懐かしい思いを呼び起こす名作として記憶されています。

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